選手はつねにひとりである

――前回、自主トレの紹介をさせてもらいました。自主トレというと仲の良い選手や師弟関係のある選手が集ってやるイメージがあるのですが、上原さんはなぜひとりで行うのですか?

淡々とトレーニングをこなしていく上原投手。かつてトレーニングに同行したスタッフがブーメラン走だけでギブアップしたこともあったそう。

ずっとひとりというわけではないですよ。3年前から、小川(泰弘/ヤクルト・スワローズ)と一緒にやっています。それでも少ない方ですかね。

人数が多い方がいろんな練習ができるとか、楽しくすることもできるというようなメリットはあると思いますけど、僕には自分のペースでやりたいようにやることが合っている。

ただ、メジャーに関して言えば自主トレを集まってする選手はいないですよ。

――そうなんですか?

はい。イチローさんとか青木宣親(シアトル・マリナーズ)もそうですよね。基本的にはひとりでやるのが自主トレだと思います。

――なるほど。実際、ひとりでやるのが合っているというのはなぜでしょうか?

うーん、やっぱり僕らの本番である試合というのは、つねにひとりだからじゃないですかね。もちろん投手の場合は、キャッチャーがいて、後ろには7人の野手がいてくれた状態で投げるわけですけど、彼らは直接的にはバッターと勝負できないじゃないですか。

それは結局、試合ではだれも助けてくれないということなんだと思うんですよ。これはバッターから見ても同じですよね。バッターボックスではだれも助けることができない。

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