「一生に一度は買ってみたい」「一生モノのこだわり商品を手に入れたい」ーー。そんな気持ちにさせる、生活を豊かに彩るこだわりの逸品。「メイド•イン•東京の名品図鑑」シリーズでは、一個人のこだわり読者に、職人の技が詰まった、東京生まれの名品を紹介します。
第6回は 「宮川刷毛ブラシ製作所」の「ブラシ」です。
 

 

現代の名工•宮川彰男さんのブラシ

 大正10年(1921年)に台東区元浅草で創業した宮川刷毛ブラシ製作所。2代目の宮川彰男さんは、厚生労働省から卓越した技能者(通称「現代の名工」)として表彰された。

 冒頭の写真は、同製作所の商品の一例。写真の一番上は、パソコンやTV画面の埃を掃く「静電気除去ブラシ」5000円。真ん中は、細くてコシのある豚毛を手植えした「洋服ブラシ」1万5000円。一番下は、馬の尻尾から選りすぐりの柔らかい毛を使用した「版画ブラシ」で価格は要問い合わせ。

                      ※価格はすべて税別。

 
 
 


容易にはマネできない宮川流の技量

 現在は、2代目の奥さんと娘さんが刷毛とブラシ作りの伝統を受け継いでいる。おふたりとも、長年に渡って2代目と一緒に仕事をしてきた職人だ。「この人は、もうお父さんよりも錐の扱いがうまいよ」とは、娘・久美子さんに対する母・ツヤ子さんの評価。

 錐というのは、ブラシの土台となる木に毛を植え込むための穴を開ける道具。「手ごしらえ」を誇る宮川刷毛ブラシ製作所では、馬や豚の毛を選別する時も、木地に穴を開ける時も、そこに毛を植える時も、経験を重ねた手が尋常ならざる働きを見せる。

 機械植えではなく手植えであれば、用途に合わせて毛の種類や植え方などを細かく変えることが可能だが、容易にはマネできない宮川流の技量が盛り込まれることで、使い心地が劇的に変わる。

 
 各界のプロが信頼する刷毛やブラシをはじめ、洋服ブラシに靴用ブラシ、ヘアブラシ、ボディブラシといった家庭で使うものまで、超一級品揃いだ。

 
宮川刷毛ブラシ製作所の「ブラシ」
住東京都台東区元浅草2-10-14 
☎03-3844-5025