戦国時代、戦うために築かれた「土の城」でした。

城好きには特に、山城などの「土の城」ばかりを巡る上級者もおりますが、例えば、城好きビギナーが山城として人気のある「山中城」や「八王子城」に行った場合、ただの土の塊にしか見えず、城としてどのように存在し、機能していたのかがわからずじまいだったりします。

この本は、古代から近世まで城がどのように進化していったのか、城はどのように築かれたのか、城ではどんな戦いかたをしていたのか、城を構成する仕組みはどうなっているかなど、ひとつひとつ丁寧に解説。初心者はもちろん、城好きの方にとっても情報が整理できる納得の一冊です。

著者は、「土の城」の研究者で、大河ドラマ『真田丸』では戦国軍事考証を務める西股総生さん。現在までも「新府城」「岩櫃城」、そして今後「沼田城」「名胡桃城」など真田ゆかりの城のほか、上杉の「春日山城」、北条の「小田原城」、そして「大坂城」の真田丸と、数々の土の城が登場します。「土の城」を理解すれば、戦国時代がもっともっと面白くなります。

さらに「土の城」は案外自宅の近くにあるのもポイントです。散歩感覚で行ける城から、基本的な装備を整えるだけで軽い登山感覚で楽しめる城がたくさんあります。本書では「土の城」の歩き方も掲載しています。

ただの土のかたまりが、当時の姿、武将の戦いが見える、そんな、想像力が豊かになる手助けになること間違いなし。新たな楽しみとして、またさらに楽しみを深める手引き書として、ぜひご覧ください。

 

署名『図解 戦国の城がいちばんよくわかる本』
西股総生(にしまた・ふさお)
定価:1400円 総頁数:200P 判型:A5
発行:KKベストセラーズ ISBN:978-4-584-13703-1