“今”を輝く人生の先輩に、若かりし頃の思い出をインタビュー。まさに今20代を生きる我々がどう過ごすべきかのヒントを探る本連載。
今回は、幅広い世代から絶大な人気を集めるミュージシャン・甲本ヒロトさんが登場。

「自分が一生懸命やっていることなら、どこかに楽しいことがある」

※前半のインタビューはコチラ

 

10代でロックンロールに 20代で真島昌利に出会った

――冒頭では「成り行き」とおっしゃって。でも、ある記事では〝楽しいこと〟をするためには「寝ないで頑張ることもあるし、血ヘド吐くくらい頑張ることもある」と。

甲本 そう。楽しいという目的を目指すには手段としてやんなきゃいけない時もあって。でも、僕も松重豊も梶原善もなんとかなったけど、その当時飲んだくれてた仲間の中には同じように頑張っても、なんとかならなかった人もいる。運がよかった。運…というか、出会い。10代でロックンロールに出会って、20代で真島昌利くんに出会って。今でも続いていますからね。普段でもよく会うし、ライブをやっていても楽しいです。

――その真島さんの楽曲ですが、ニューアルバム『ガンボ・インフェルノ』に収録された「流行のクルマ」の歌詞が、若者には耳が痛いんじゃないかなと思いました。

甲本 自分で何かを選ぶ能力…自動車と別な例えをすると、僕はダイヤモンドがあったとして、自分がいいと思えば偽物でも何でも買うんですよ。でも、鑑定書がなきゃ安心できない人たちがいて。他人から美味しいんだよと言われなくても、自分で食べりゃ分かるだろっていう。好きだから買うのか、流行ってるから買うのか。好きなものが流行ってればいいけど―僕の場合は、ひと目盛り(気分が)落ちちゃうな(笑)。