「クビになろうよ」……そう小堺一機に言って、ラジオの生放送に臨んだ関根勤。そこには予想外の展開が待っていた!

ボクの笑いは“本流”じゃない

――「クビになろうよ」と言って、好き放題やったことに対して周囲の反応はどうでしたか?

その時にいたのが杉浦さんっていうディレクターの方なんですけど、その方がまた不思議な方でね。随分経ってから、「あの時ボクらが急に暴走したのをどう思われました?」って訊いたら、「いやー困ったな」って、すごく軽く言うんですよ。あんまり困ってなかった感じで(笑)。そういう人だったんですよ。キャパが広いというか、あんまり深く考えないっていう感じの人なんですよね。そのうち「伸び伸びやってるな」って言われて、ハガキも増えてきたんでボクらも安心しましたね。

――その「クビになろうよ」発言の前は、面白くしようっていうことに対してどう考えていたんですか?

なんか松宮君の番組に“お邪魔させてもらってる”っていうか、借りてきた猫みたいな状態だったと思います。それでTBS(ラジオ)のゴールデンタイム……9時だっていうんで、心の中に着慣れないタキシード着てしゃべってるみたいな、ヨソ行きみたいな感じでしたね。自分自身、すごくいたたまれなくて、行きたくないなって思うくらいでした。

――でも関根さんの「クビになろうよ」でお2人が爆発した。

そうなんです。本当に、そこからなんです。もう開き直りましたよ。ホントは行きたくないんだもん。今すぐにでもクビになりたいんだもん。いつ「クビだ!」って言われるかって、それに期待しちゃってるワケですから。ところが、TBSに来るたびに増えていくハガキの量で圧倒されるわけですよ。

―― 一気に増えましたか!

いや、徐々になんですけどね。でも、元が2枚とか3枚ですから、目に見えて増えているのが分かるんですよ。すべて、ボクらが最初にくだらないことを言って、リスナーに「ボクらはこんな話題が好きなんだ!」っていうのを叩きつけていった結果なんですよ。松宮一彦の代打を抜け出して、“オレたちはこういう感じなんだよ”って、ヤケクソになって主張し始めた。そうしたら、それを受け入れてくれたんですから、うれしかったし、驚きましたね。でも、どんどんリスナーが進化していっちゃって、ボクらよりおもしろいネタを書くようになっちゃった(笑)。

次のページ 今のボクはここにいないかも知れない