2015年大晦日。日本格闘技界にニューヒーローが生まれた。
壮絶な殴り合いの末に、衝撃的なKO勝利。
その熱き闘いにファンは酔いしれ、
その勇姿に日本格闘技の未来を見た。
武尊……
アイドル顔負けのキュートなルックスながら、
闘争心溢れるファイトで相手を叩き潰す。
この格闘技界のニューヒーローに
芸能界屈指の格闘技マニアで、K-1公式サポーターでもある関根勤が、
ガチンコトークを仕掛ける!!
今日は、特別企画として、関根勤が武尊の魅力を探り尽くす。
武尊(たける) 1991年7月29日生まれ、鳥取県出身。小学校2年の時にテレビで見たK-1 WORLD GPに憧れ空手道場に入門し格闘技の世界へ。2011年「Krush」に参戦し2013年には-58kg王者に。2014年から「K-1 WORLD GP」に参戦し、2015年にはトーナメントを制し、初代 -55kg王者となった。アグレッシブに攻め続ける攻撃的なファイトスタイルで人気急上昇。2016年注目の格闘家だ。

強い相手とやると嬉しくて笑っちゃうんです

――大晦日の『RIZIN』での見事なKO(ヤン・ミンに2ラウンドKO勝ち)を観させていただきました。

武尊 ありがとうございます。

関根 素晴らしい試合だったよね〜。キック界の幕明けと言っていいんじゃない?

――「当たれば倒れる」っていうドキドキ感がすごかったですよね。

 

武尊 そう言っていただけると嬉しいですね。

――武尊選手のような軽量の階級だと、あそこまで倒す選手もいないじゃないですか。

関根 そうなのよ。いないんですよ。武尊はパンチ力も強いんですけども、“圧力”がすごいんですよね。ダダダダって、前に出るのね。向こうは、間合いを詰められて当たっちゃうんですね。普通は、お互いに空間を保っちゃって、当たらないんですよ。ボクは、武尊選手は“圧力”が一番だと思う。それとね、いい意味で頭がおかしいんです(笑)。強い選手とやって、パンチとかもらうと、嬉しくなっちゃうんですって。「うわーこいつとは殴り合える」って思うんでしょ?

武尊 そうです、テンション上がっちゃいます。試合中は、あんまり痛みを感じなくなるんで。パンチとかをもらって、ちょっと効いたりすると、逆にテンションが上がるんですよね。「ああ、やられちゃう!」みたいな。

関根 負けてられないぞ、と。“火を点けた”みたいな感じ?

武尊 「じゃあ、殴り合おうぜ」みたいな気分になってしまいます。あと、軽量級って「KOが少ないから面白くない」って言われてるじゃないですか。それが悔しかったんで、僕は、とにかく倒したいって気持ちを持って試合に挑むんです。普通の選手って、危ない距離に入らないようにするんですが、でも、ボクは自分から(リスクを承知で)相手の攻撃をもらう距離に入っていっちゃうんです。

関根 そういう危ない距離に入る恐怖心っていうのはないの?

武尊 KOって“事故”みたいなものなんですよ。その危ない距離に自分から入ることによって、相手もパンチ出さなきゃならなくなるんで、“事故”が起きやすくなるんです。

関根 やっぱり、上手い同士が読み合いで距離を保っちゃうとKOって起こらないんだよね。それを意識して試合をしてるのが偉いよね。

 

――格闘技を知らない人が観ても、スリルがあって面白いですよね。

関根 そうなんですよ。それが武尊選手の魅力なんですよ! さらに格闘技に詳しい人は、武尊選手のすごさが分かるワケですよ。あいつ入っていったよ、って。すげえ勇気だな、って。昨年11月のK-1 WORLD GPのワンマッチでも、武尊が先にダウンくらったんですよ。普通の選手はダメージを回復するために多少距離をとったり、ガードしたりするんですけど、立っていきなり、攻めていったんですよ。“攻撃は最大の防御なり”なんですよね。

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