常にポジティブな関根さん。どうして、そんなにいつもポジティブでいられるのか。誰もがうらやむポジティブの秘密を語ってもらった。

仕事で死ぬわけじゃないんだから……

――関根さんは著書『バカポジティブ』(ヴィレッジブックス)でも書かれているように、常にポジティブですよね。どうして、そんなにポジティブでいられるんですか?

ひとつの事柄って、360度、違う角度から見てみると全部違うんですよね、受け取る感覚が。「優柔不断」っていうと悪口みたいだけど「とても慎重だ」と言えば、すごくいい聞こえ方になるじゃないですか。そういう風に、何事も良い方へ良い方へ取るようにしているんですよ。

――他人を見る時もそういう感じですか?

ええ、そういうところを見ていくっていうのは変わりませんね。だって、悪いところを見ていたら、なかなか仲良くなんてできないじゃないですか。

――たしかに、そうですね。でも、悪い噂なんかが入ってきても、なるべくそうするようにするんですか。

両方を見る。両面があるんだってことですよ。悪いと思うことにも、裏側には絶対良い面があるはずなんですよ。

――すばらしいですね! しかし、それがなかなかできないのが人間という生き物だと思うんですが、ネガティブになるってことはないんですか。“裏関根”みたいな(笑)。

ネガティブっていうか、うーん……。結局は最後に開き直っちゃうんですよね。一番、ボクがネガティブに陥りやすいのが、毎年やっている舞台なんですよ。毎年、8月に『カンコンキンシアター』っていう舞台をやるんですけど、7月に稽古始める前に、何度も何度も作家と会ったりキャストと会って、話し合って作っていくんですよ。それで、稽古をやっていると「去年より面白いかな?」って不安になってくるんです。大丈夫かなって。去年の台本持ってきて比べたりして……。そのときに、ちょっとネガティブな気持ちになるんですけど、結局は、面白いか面白くないかの前に、どれだけの努力をしたかってことだっていう結論に至るんですよね。振り返ると、去年と同等のつくり込みだとか、努力をしてきたから、もう不安がっていても仕方ないな、と。決してサボったワケじゃないから、もういいんじゃないって。もしウケなかったら、それは実力の限界が来たってことなんだ、と思うことにしよう。別に死ぬ訳じゃないし、とりあえずやろう、思い切っていこうって開き直るんですよね。ウケなかったら、また改正していくか、自分で限界を感じたら辞めるとか縮小するとか、いろんな方法があるからネガティブになる必要はないんですよ。

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