40年の芸能生活の間には、苦しく辛い時期もあったはず。そんな時、どのように自らを奮起させたのか。その原動力を探る。

“悔しさ貯金”貯めました!

  今はテレビで見ない日がないほど活躍されている関根さんですが、辛い時期もあったと聞きました。そんな時でも仕事を頑張れた原動力って何ですか?

若い頃は、“悔しさ貯金”が最大の原動力でしたね!

  “悔しさ貯金”……ですか?

“悔しさ貯金”っていう言葉は、ボク、結構使ってるんですよ。

  貯金しちゃってましたか……。

ボクは相当貯まりましたよ。まずモテなかったことと、デビューしてからどんどん後輩に抜かれていったことですよね。お笑いだけじゃなくて、特に歌手の方とかね。後から入ってきた人がレギュラーになって、どんどんスターになって、辞めてったり。台本なんかでも、後輩よりボクの方が下の方に書いてあったり。「オレの方が早く出てるのにな~」なんて言ってね。悔しかったですよ~。でもそれは、人気だとか格だとかは自分が決めることじゃない。世間が決めることだから、甘んじようと。そういう悔しさをガーッと貯めて、貯めて……。とにかく、悔しさを貯め込んだ。リスの頬じゃないけど、パンパンになるまで(笑)。「今に見てろよー!」って。

  関根さんは温厚な印象があるんすけど、根底には燃えたぎるものがあったんですね。

 

ありましたね。一番の印象的な現象が、『カックラキン~』やってる頃ですよ。「飛天の間」っていうのが、新高輪プリンス(ホテル)にありましてね。誰の結婚式かはちょっと忘れてしまったんですけども、出席したんですよ。飛天の間っていうのは、長方形のホールに向かってスロープになっていてそこを降りていくんですね。そこにね、カメラマンがいっぱいいるんですよ。100人近く。有名人が通る度に、カシャカシャカシャと。当時二十何歳か忘れましたが、ボクも芸能人の結婚式に呼ばれて行ったんですが、自分の時だけ無音なんですよ。み~んなカメラを下ろして、ピントを合わせようともしない。それで、すーっと降りてきて、「くそー!」って。ボクが通り過ぎた後で、カシャカシャカシャって。振り返ったら、マッチが降りてくるんですよ。悔しかったですねー……。心の中で「5年後見てろよ」って思いましたよ。しっかり“悔しさ貯金”して(笑)。それで、5年後、また飛天の間で誰かの結婚式があったんですよ。

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