長きに渡って格闘技を見て来た関根さん。関根さんが、“史上最強と考える格闘家”は一体誰か!?

人がやってないことをやる人が強い

  関根さんが今まで観てきた中で、史上最強だと思う格闘家って誰ですか?

うーん、まあ全盛期のヒョードルは強かったですよね。相当強いんじゃないかな。10年くらい前のヒョードルね。理論でいうと、現在のUFCのチャンピオンなんだろうけど、10年前のヒョードルかな。

  格闘家から学べることってありますか?

やっぱり創意工夫。努力した人ってのは上にいけるってことですよね。それとね、常に流動的であるってこと、テクニックが。まず1993年にUFCが発足して、金網のなかで、ルール無用だ、やってみようって。まあ原始的な戦いになりましたよ。もうひどい。ぐっちゃぐちゃな。喧嘩みたいな。テクニックないから。そこに、グレイシー柔術が出てきて、いとも簡単に、彼がタックルして、マウントになって、上から殴ったら嫌がるから、下を向く。で、首を持ち上げて、後ろからスリーパー。こんなのきちゃどうしようもないっていうんで、バッタバタと空手道場が倒れて、全部柔術の道場になっちゃったんですよ、一時期。寝技の方が強いと。やっぱり、みんながやっていないことをやると、強いんですよ。

  関根さんのものまねとかのネタと似ているところがありますね。ご自身では格闘技をやられないんですか?

ボクはね、口でばっかり解説みたいなこともやってるけど、本当は自分で何も分かってないんじゃないかと思って、ちょっとだけ入門したんですよ。何回か通って、同じ体重の19歳の人とスパーもしたりなんかして、よく分かりましたね。首狙ってるって分かるんですよ。来るな、って。分かってるんだけど、体が動かないんですよ(笑)。体が疲れてて、防御できないんですよ。だから試合を観戦していて「あれ、なんであそこで決まるのかな?」って思うことがあるんだけど、スタミナ切れってのもあるんですね。やってみて分かりましたよ。

  体は動かずとも、知識はすごいことになってる訳ですよね。指導者にはなれるんじゃないですか。

いや、それはどうなんですかね。メンタルはあれだけど、技術的なことはどうなのかな。教えるとしたら、観客の目線だよ。試合を観て、「ここで右のローが打てるはずだよ」とか。「オレはこう思う、君はどう思う?」って。サポートみたいなのしかできないですよね。絶対この技が効くぞってのはないから。

  自分で格闘家を育ててみたいという気持ちはないんですか?

それは、うーん……自分の考えているような格闘家をつくりあげてみたいという気持ちはあるけど、技術的なことは教えられないですよね。精神論とか、そういうのしか教えられない。だから、格闘家を育てるのはちょっと難しいかな。


明日は「Q.24 最近の“テレビ”について、どう思いますか?」です。