最近の子どもは夢がない。そんなことがささやかれるが、芸人・関根勤はどう思っているのだろうか。親として、そしてみんなが憧れるトップスターとしての意見を聞いた。

お笑いを見れば楽しい子に育つ

  最近の子どもに、将来の夢を聞くと、公務員やサラリーマンなど安定したところが上位に来ちゃう傾向をどう思いますか?

まあ、それが普通でしょうね。決して公務員やサラリーマンが夢のない職業ではないですから。

  昔だと、プロ野球選手や宇宙飛行士など夢があった気がするんですが。

世の中の流れだよね。ああいうのがいけないんですよ。プロ野球が、光の当たってるところだけやればいいのに、『戦力外通告』なんてのをテレビで見せるから、子どもも「厳しいんだ」と思うんですよ、小学生が、夢を見れなくなっちゃうんですよ。「オレもあっちいっちゃうかも」みたいに思っちゃう。だから、「公務員」って言っちゃうんですよ。

  幼いうちに悟っちゃうんですね。

プロ野球人のなかでも、イチローとかね、あれは何千人に一人、何万人に一人ですからね。長嶋さんとか、松井秀喜とかね。ほとんど、ドラフトで入っても活躍できないっていうのが現状ですから。今の子供には、夢を見させるより先に厳しさを大人が教えちゃうんですよね。それが、いいのか悪いのか、分からないけど。

  テレビやメディアの影響も大きいんですかね。

それもあるけど、親が言って聞かせるんじゃないですか。「夢を見るより、無難な道を選んだ方が幸せだ」って。

  関根さんは、娘さんにどう言ってましたか。

ボクは、自由にやればいいと思ってました。好きな商売をやればいいと思いますよ。

  では、麻理さんが芸能界にって言われた時も、反対しなかったんですか?

しないですよ。だって、しょうがないじゃないですか。自分がこんだけやっておいて、お前やるなよ、とは言えないでしょ(笑)。

  多分、普通の親は「もっと安定を」って心配もしますよね。

でも、昔だったら、クレージー(キャッツ)さんの歌の「サラリーマンは気楽な稼業と来たもんだ〜」じゃないけど、サラリーマンは終身雇用で、右肩上がりに誰でも給料が上がって、クビにもならず、定年を迎えて退職金も出てっていう安定があったけど、今は有名企業だってつぶれる時代ですからね。サラリーマンも何があるか分からないぞと思うんですよ。そんな保証もないんだったら、好きなことやればいいって思いますね。特に女の子だしね。子どもを産むこともあるだろうから、それまで好きなものやんなさい、って。

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