突然の「ストッパー」指名

先日、今治で行なっていた合宿が終わった。
そろそろ僕もバッターに向けてどんどん投げていきたいと思う。トレーニングはきついけれど、充実した日々を過ごせている。
4月2日の開幕まで3週間を切ったし、チームも実践モードに入ってきた。連覇に少しでも貢献できるように、そして早くマウンドに立てるように頑張ります! 
ということで、残り3日となったトライアウトについての話を続けたい。

いま振り返ると、トライアウトの日々は毎日が発見の連続だった。
小さいころからずっとやっていた野球。
それなのに知らない、それも不思議な一面を、日々感じるのだ。

「知り合いが来ているなら、最後投げましょうよ」

トライアウト5日目。
朝に集合し、その日のピッチングスタッフを決める円陣で、僕の知り合いが東京から来ていることを知ったコーチがそう言ってくれ、人生で初めて「ストッパー」、試合を締めくくる立場を体験することになった。
実際は前日の先発も見てくれていたのだけれど、コーチの好意だ。受け取らないわけにはいかない。そう思って、ふたつ返事で「お願いします」と言っていた。

けれど……実は、体はギリギリだった。だから、ストッパーの指名を受けたときにまず思ったのが、

「やっべー……肩めちゃくちゃ重いよ……」

そもそも「ストッパー」の調整の仕方が分からない。不安で仕方がなかった。

とりあえず試合終盤に、ブルペンで投球練習をし、準備をした。けれどこのブルペンがまたひどい。もう、球が全然はしらないのだ。

「絶対に、やばい」

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