ランチの代名詞、唐揚げにとんかつ、天ぷらにコロッケ定食……。さっくりと揚がったころもは香ばしく、具の食感と合わさって食欲をそそります。コンビニでもレジ横に豊富な種類が並んでいて、つい小腹が減ったからと手にする人も多いのではないでしょうか。
 そんなに身近な揚げ物を食べ続けていると、あなたの身体はどうなるのか?など身近な食習慣を一刀両断した『やめたい食べグセ』の著者、森拓郎氏に話を伺いました。

◆過酸化脂質の摂り過ぎに?

 揚げ物は確かに美味しいのですが、かなり注意が必要な食べ物です。
 まず、コロッケ。でんぷん質を糖質のころもで包み、油で揚げる……、これ自体がエネルギーをトレード・オフできていません。コロッケ定食になると、もう、ソース味の糖質をおかずにして白ごはんを食べているだけ、つまり糖質+糖質の組み合わせです。関東の人は大阪のお好み焼き定食に驚きますが、コロッケ定食は、結局それと同じです。

 

 そしてコロッケといえば、有名ファーストフード店の冬の定番、グラタンコロッケを挟んだバーガー。小麦粉でできたホワイトクリームとマカロニを小麦粉でできたパン粉のころもをつけて油で揚げ、さらに小麦粉でできたバンズとキャベツで挟む。原材料はほぼ全部、小麦粉です。

 料理は偉大です。どろどろにしたものと固形にしたもの、油で揚げたものとを練って焼いたものに味を付け、食感を変えることで別のものを食べているような感覚にするマジック。 
 まだ、とんかつや唐揚げはタンパク質を摂れるだけ救いですが、一緒に過酸化脂質を摂り過ぎてしまうという欠点があります。油で揚げるという料理法が問題ですね。

 揚げ油は、よほどいい店のものでないと、ほとんどが酸化してしまいます。特にコンビニのレジ前にある揚げ物には気をつけましょう。過酸化脂質は細胞にダメージを与えて、ガンをはじめ、細胞の老化を促進する主要な原因です。酸化した揚げ物などの油を大量に摂ることでも、体内で活性酸素の影響で結局は過酸化脂質に変化しやすくなります。また、インスリンなどのホルモンをキャッチするための受け皿となる受容器が炎症を起こすこともあり、ホルモンがうまく作用しなくなってきてしまいます。肥満者の血糖値が高くなって下がらなくなる原因のひとつとして、このようなインスリン抵抗性があるのです。わざわざ老化を促進するような食事をどれだけ摂っていたのか気づいたでしょうか。