瀧山寺では旧暦元旦より7日間、僧が天下泰平、五穀豊穣を願う修正会(しゅしょうえ)を行う。七日目の夜に結願(けちがん)となる。この結願の時に行われるのが鬼まつり。
 登場する鬼は祖父、祖母、孫で、仏の使いとされる。鬼になる者は七日間別室で起居し四足動物の肉を口にせず斎戒沐浴をする。
 

Photo-1/邪鬼を祓う長刀


 午後1時頃に瀧山寺に着くともう場所取りのカメラマンたちがずらっと並んでいた。何とか隙間に入れてもらい三脚を立てた。午後6時過ぎに、本堂の前の舞台では長刀を振り回し東西を清める。

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 そして鬼供養の煎った五穀をまく。昔、鬼になる前に斎戒沐浴をしなかった父母の鬼役が面が取れなくなり、苦しみ息絶えたことへの供養だという恐い話がある。だから現在父母の鬼面はないのだと。豊作を願う田遊祭が行われた後の午後7時45分、長刀がドンと振り落とされると、小さい灯火が本殿の裏へと行った。

Photo-3 灯火が本堂裏に運ばれる

小さな灯火は、大きな松明に点火され、松明を振りかざした男衆たちで、あっという間にお堂の回廊は火の海になった。