キャリア教育の専門家・児美川孝一郎が、「夢」や「やりたいこと」を至上主義とする現代社会の危険性を暴く。ベスト新書『夢があふれる社会に希望はあるか』は、4月9日(土)発売!

 

夢を持つことはそんなに素晴らしいことなのか?

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現代の日本社会には、「夢」や「やりたいこと」を至上主義とし、あおる風潮がある。夢に向かって努力する人はそれだけで賞賛されるし、逆に、特に将来やりたいことのない人は、「向上心がない」などと言われることさえある。

しかし、夢を持つことには危険性が伴う。
40代で夢の仕事に就けている人は1割にも満たない。つまり、ほとんどの人が夢をかなえられていないのだ。
しかし「夢をあおる社会」は、夢がかなえられなかったときにどうすべきかについて、まったく言及しないし、救いの手も差し伸べてもくれない。
こんな無責任な世の中で、周囲の理想論に惑わされずに人生設計を考え直すには、どうすればよいのか――。
キャリア教育の専門家である児美川孝一郎が、夢とキャリアを無闇に結びつけようとする今の社会の危うさを暴き、新時代のキャリア構築について提言する一冊! 
 

(本文より)

僕は、夢を持つことを全面否定するつもりはまったくない。
「夢」は、人を本気にさせるし、やる気の源泉である。甲子園をめざす球児たちが、毎日毎日、陽が暮れるまでグラウンドに立ち続け、厳しい練習に耐えぬくように、集中力や継続的な努力を生み出す原動力にもなる。この意味での「夢」の威力は、破壊的なまでに強烈である。時には、ぐうたらだった個人を、周囲から見て「人が変わった」かのようにさせることもできる。
しかし、夢を持つことには、どうしても「やっかいさ」がつきまとう。人を前向きにさせる破壊的な威力があると同時に、時には人の人生を狂わせてしまうかもしれないようなやっかいさを持つがゆえに、「夢」は怪物くんなのだ。


《目次》

第1章 夢を実現している人は、どれだけいるのか?
第2章 キャリア教育は「夢追い人」をつくる?
第3章 夢をどうとらえればよいか?
第4章 夢とどう向き合うか?


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