フォトジャーナリスト安田菜津紀氏と、日本以外にもカンボジアやフランス、台湾でも活動を行うシンガーソングライターのタテタカコ氏のコラボ講演が、2016年5月7日、日比谷図書文化会館にて開催される。

■安田菜津紀/フォトジャーナリスト。1987年神奈川県生まれ、上智大学卒業。カンボジアを中心に、中東、日本国内で貧困や、災害の取材を続ける。2012年「HIVと共に生まれる-ウガンダのエイズ孤児たち-」で第8回名取洋之助写真賞受賞。
■タテタカコ/シンガーソングライター。長野県飯田市出身。国立音楽大学卒業。映画『誰も知らない』(是枝裕和監督)主題歌「宝石」を歌う。日本全国でLIVE活動を行う傍らだけでなくカンボジアや台湾、フランスでも活動を行っている。


 安田氏は、世界各地で貧困や難民など社会問題を取材するフォトジャーナリスト。日本に住む我々の知らない世界を、主戦場として活動を続けている。まだ20代だが、毎日放送の『情熱大陸』で特集されたり、あるいは中東事情を知る者として時にはTVのコメンテーターとして出演もあり注目を集める。


 戦争で子供たちが傷つけられている現実を伝えることが、写真を撮り続ける理由だという安田氏。しかし、当然、その作品には困難に直面した人々の写真も多く含まれる。必死で生きる人々にカメラを向けることの是非については議論もあるだろう。安田氏自身も、当初は迷いがあったそうだ。

■ヨルダンとシリアの少女たち/シリア難民流入で揺れるヨルダンだが、共に遊べば、いつかその壁も少しずつ溶けていくはずだ。

 

■陸前高田市/東日本大震災の傷跡が消えることはないだろう。しかし、子ども達は前に進む。


 しかし、撮影を続ける内に、写真が被写体に力を与える瞬間に立ち会ったこと、あるいは、未来に向けての貴重な記録となるというに実感を持ったこと。そして何より、写真に込めらえた安田氏の感情が、作品を見た、まったく違う環境の人々にも共有されたという体験から写真の力を確信したのだという。
 難民キャンプ、人身売買の村、HIV感染者の村、若者ホームレス…
世界から無視され、忘れ去られることに恐怖を覚える彼らの姿を伝えるために、安田氏は今日も地球の裏側でシャッターを切り続ける。


 今回の講演では、安田氏がカンボジアでの活動を通じて知り合った、タテタカコ氏も参加。二人共通で、伝えたいひとつの思いを、安田氏が撮った写真にタテタカコ氏の生演奏Live演奏を乗せた特別企画も予定されている。
 貴方の知らない世界の真実を、知るまたとないチャンス。興味がある方だけでなく、興味がない方にこそ参加して欲しい講演会だ。
 

 

平成28年度JPS国際交流セミナー
写真と音楽で伝えいたこと
安田菜津紀×タテタカコ


第1部 安田菜津紀・講演 60分

「写真で伝える世界~シリア、東北の現在~」
安田菜津紀が取材してきた、シリア難民についてなどの世界情勢から、足繁く通う東日本大震災の被災地、陸前高田市をテーマに写真の「今」を語ります。


第2部 安田菜津紀×タテタカコ(音楽家)トークセッション 30分
世界各地でライブ活動を行い、世界の現場を肌で感じ、音楽で伝えるタテタカコ。共通の訪問地であるカンボジアや東北各地をキーワードに、それぞれの写真活動、音楽活動を通じて生まれる「伝えたいこと」について語ります。
 

第3部 音楽×フォトスライド上映 30分
一枚一枚の写真に音楽を重ねて綴るフォトスライドを上映します。曲に合わせて、安田菜津紀が写真を送り出す新しい写真伝達のカタチ。会場でのみ体感できる音楽と写真のコラボレーションとなります。

■日 時:2016年5月7日(土) 13:30-16:00(受付開始13:00)
■会 場:日比谷図書文化館 コンベンションホール(B1F、大ホール)
■問い合わせ:日本写真家協会事務局☎︎03-3265-7451