『孫子の戦略 運をつかんで生きる智慧』

世界的に読まれている名著を貪り読むべし!

中島孝志 定価918円(税込) ISBN978-4-584-12503-8

『孫子の兵法』が世に現れてから二千五百年。いまなお色褪せず、ますます輝きを増している。六千字に凝縮された勝つためのエッセンスを著者の中島孝志氏による、まったく新しい解釈でビジネスに活かすコツを説く異色の孫子本の登場だ。

『孫子の兵法』。日本では(世界でも)、『論語』と並んで広く親しまれている名著であることは間違いない。

秀吉が読んでいたかどうかはわからないが、少なくとも織田信長、武田信玄や上杉謙信は愛読していたし、徳川家康は孫子のおかげで二百七十年もの長きに耐えられる幕府をつくれた、というものだ。ナポレオン、毛沢東、そしてケネディも大ファンだった。

 

いったいなにがそんなに人を魅きつけるのか?

まず筆頭にあげられるのはきわめて実戦的、実際的であるということだ。

どうしたら戦いに勝てるか。この一点に絞ってエッセンスを凝縮している。『孫子の兵法』には勝つためのノウハウが満載されているのだ。

安っぽい理想論はない。とことん勝ちにこだわる冷徹さが、現実を生きる人たちは魅力的に映るのだ。

二つ目に、人間の本質を的確に解析している。つまり、人間通なのだ。

古今東西、戦争でもなんでも、結局、主役は人間だ。

どんなにネットや機械が発達しようが、とどのつまりは、喜怒哀楽のある人間、血の通った人間をどう動かせばいいか、人情の機微に通じていなければ一歩も前に進まない。

『孫子の兵法』は思い通りに人を動かすヒントが満載なのだ。

三つ目のポイントは、インテリジェンスを最優先していることではなかろうか。

武器の優劣や戦力の多寡よりもインテリジェンス、すなわち、価値ある情報、創意工夫、知恵才覚といったソフトウエアに重きを置いている。

歴史を振り返れば、小が大を飲み込み、弱が強を支配することも少なくない。おそらく、『孫子の兵法』を味方にした人間だけがそれを成し遂げたのだ、と思う。

『孫子の兵法』を著した孫武(子は先生、という意味)はいまから二千五百年前、春秋時代に呉国の王闔廬(こうろ-前五一四~四九七年在位)に仕え、おそらく百戦錬磨の戦上手であろう兵法家のなかの兵法家だった。

当時の中国は言わずとしれた群雄割拠の戦国時代である。呉国の周囲は敵ばかり。そんな中で生き抜くため、「戦いに負けないための原理原則」「戦いに絶対勝つための原理原則」をまとめあげた。

「戦いは国力の消耗だからできるだけ避ける」という。だからといって仮想敵国に無防備でいいわけがない。情報活動、破壊活動、安全保障条約、同盟、裏切りなど、それが自国に有利と考えられるなら迷わず次々と手を打つ。意に反して、いざ開戦となった暁には知恵を総動員せよ……なんとも小気味いいくらい現実主義に徹底している。

 

『孫子の兵法』には無駄な言葉がない。

著者の中島孝志氏。 著者自身、出版社の営業マンだったころ、 とくに成績が上がらなかったときに 「孫子の兵法」を貪り読んだと言う。

計篇からはじまって、作戦、謀攻、形、勢、虚実、軍争、九変、行軍、地形、九地、火攻、用間の計十三篇で構成されているけれども、すべてを合わせてもたった六千数百字しかない。この短い文章のなかに「必勝の法則」「虎の巻」のすべてを溶かし込んで封印している。

何を読みとるか、どう読み抜くかは、読み手の力量次第とも言える。

ぜひ一読いただければと思う。

著者・中島孝志

 

中島孝志(なかじま たかし)

東京生まれ。早大政経学部政治学科、南カルフォルニア大学大学院修了。PHP研究所、東洋経済新報社を経て独立。経営コンサルタント、経済評論家、ジャーナリスト、作家 (ペンネームは別) 、出版プロデューサー、大学・ビジネススクール講師等、幅広くで活躍中。

「原理原則研究会」を東京、大阪、名古屋、博多、札幌。新潟、出雲で毎月開催するほか、「松下幸之助経営研究会」「中島孝志のスピリチュアル研究会」「日曜読書倶楽部」「濡れ手で粟!中島孝志のビジネス研究会」「黄金の卵を産む!ピーピーぴよこちゃん倶楽部」を主宰。

http://www.keymannet.co.jp/