緊張や気苦労でなんとなく元気が出ない、早々に残業続きでちょっと疲れてきていませんか? そんなときに救世主として思い浮かぶのが、栄養ドリンクやエナジードリンク! 
 最近は男性ががぶがぶ飲むアイテムとしてだけでなく、カロリーオフや女性向けのパッケージ、いろんなメーカーの新商品が並び目立ちますね。でも、ちょっと待ってください。そんな気軽に手を出していいものなのでしょうか……?気になる食習慣をひとつひとつ解説した『やめたい食べグセ』の著者、森拓郎氏に話を伺いました。

◆それを買う前にちょっと待った!

 

 残業でもう一踏ん張りしたい、なんとなく疲れが溜まったな。そんなふうに思ったときに手が出るのが、栄養ドリンクやエナジードリンク。独特の香りといい味といい、このなんともケミカルな感じが元気にさせてくれそうな予感がします。
 ただ、医薬品と医薬部外品、清涼飲料水があるので、まずはその区別と使い分けをすることが大切です。
 医薬品や医薬部外品に属する栄養ドリンクは、薬事法の「滋養強壮、虚弱体質の改善及び栄養補給が目的とされている物」という分類に入り、効能として「滋養強壮」や「栄養補給」という表示をすることが許されています。国が法律で認めた効能のある成分を使うことができ、その効果をはっきり表示して得ることができます。
 一方、エナジードリンクは、成分表示は必要ですが具体的な症状に対する効能を表示することができません。ジュース類と同じ清涼飲料水なのです。

 だからこそ、自分の身体に、今どんな成分が必要かを考えて、成分や減量表示を見てから摂る必要があります。もし今、手元にエナジードリンクがあったら成分表示を見てください。確かにビタミン類、アルギニンやナイアシンといった必須アミノ酸の一部など、身体に効果的なものは含まれていますが、ほかのジュース類と同じように、炭水化物として糖質がたっぷり入っていることに気づきませんか。
 表示は100ml当たりのものですから、250mlの缶だったらその2.5倍の量の砂糖を摂ってしまうのです。それがエネルギーになるのですが、たとえばあるエナジードリンクでは250mlに換算すると31.5グラムもの砂糖を摂ることになるのです。
 20グラム以内の糖質摂取であれば血糖値は急激に上がりません。つまり、エナジードリンクを飲むというのは、ただの糖質+炭酸+カフェインの高揚感を味わっているだけなのです。