長澤まさみが演じるのは、堺雅人演じる真田信繁の生涯のパートナーであるきり。真田家の重臣・高梨内記の娘で、信繁とは幼馴染みという関係だ。

4月から大坂編がスタート。信繁に疎まれながらも、なぜか楽しんでいるように見える。

きりというキャラクターはどういう女性だと思いますか。

「おせっかいおばさん(笑)。ずっと信繁の隣でしゃべっているんですよね。その言葉が意味のあるものなのか、ないのか。その場では分からないものも多いのですが、もしかしたら、この先の信繁にとって大切なものになっていくのかもしれない。私自身がそんな期待を込めて、楽しんでいます」

何でも思ったことをする口にするきり。感情を表に出さない信繁とは対照的な性格だが、青春時代から大坂の陣まで、信繁の波乱の人生に寄り添い続ける。

きりはどんな恋愛観を持っていたと想像しますか。

「どうなんですかねぇ。でも、惚れた方が負けというのがきりの考え方。信繁のことを好きになってしまったきりの負けですね。たぶんきりは常に悩んだり、疑問を抱えながら生きているところに惹かれたんじゃないかな。手助けしたくなるというか。純粋な乙女心がくすぐられたんでしょう」

関係者の評判では、きりが物語のカギを握るとさえ言われています。

「そうですね。確かに所作の先生からは、ホントに現代人ですねと言われながらやっていますし、セリフは出演者のなかではいちばん現代語をしゃべっています。異質の存在だと思います。戦国時代のヤンキーと言われました (笑)」

長澤さんから見た真田家はどうのように感じますか。

「策略家。騙しのプロだなって思います。真田家を見ているだけでワクワクしますね。ホントに腹黒いなって (笑)。ところが騙しながらも、これでいいのかと躊躇して、悩みながら前へ進んでいくんです。潔いのか悪いのが分からない。そんな人間っぽさが面白いですね」

本作の魅力はどんなところですか。また、きりのどこを見てほしいと思いますか。

「戦国時代を知らない人でも回を重ねるごとに引き込まれる、分かりやすいドラマになっています。台本読んでいてもおもしろかったですし、観ている人にもそれは伝わると思っています。きりについては……きりが“いるな”ぐらいで(笑)。信繁にとって、どんな重要な人物になっていくのか、その過程がきりの面白さだと思うんで、はじめは“いるな”ぐらいでいいんじゃないですか」