関係者が調査を重ねつくった渾身のCM

滋賀県の石田三成愛が伝わってくる。

 宮崎県小林市のフランス語風CMや、長野県JAの「ねんきん」CMなど、地方のCMが話題となっているが、「謎の中毒性があり、じわじわくる」と滋賀県が製作したCMがネットを中心に拡散している。

 滋賀県が平成27年度事業として展開した「石田三成発信プロジェクト」の一環で、同県ゆかりの武将・石田三成に焦点をあて、これきっかけに滋賀県の認知度・好感度の向上を図ることを目的としたCMだ。

 2作品が放映されており、第1弾は昭和のローカルスポンサーのCMのようなテイストで、石田三成のすばらしさを訴えたもの。

 第2弾では、シャンプーのCM風に髪をなびかせ「民に優しい」とアピールするもの、過払い請求相談CM風に年貢免除をアピールするもの、行楽地CM風に佐和山城(跡)をアピールするもの、会計ソフトのCM風など、計6CMをまとめたもので、独特の雰囲気を醸し出している。

「我輩の辞書に不可能という文字はない」と言わんばかりの迫力!

 一見、「悪ノリなのでは?」と思ってしまうが、「軽いノリで作っているように思われるかもしれませんが、県職員や製作スタッフがゆかりの地をめぐり、関係者の話を伺ったり、文献を読み漁ったり、相当な調査をしました。県民からも『ようやく三成公にスポットが当てられた』と、喜びの声を頂いております」(滋賀県広報課)。

 確かに内容は、石田三成の「忠誠心の高さ」「9万の兵を2カ月で調達」など武将としての資質や、「凶作時に年貢を免除した」など大名としての民にやさしい功績など、あまり知られていない事実が盛り込まれており、「東軍めがね」(第2弾動画参照)で石田三成を見ていたことに気づかされる。

「今回のCMから石田三成の功績や人物像を知っていただき、実際にゆかりの地を訪れて、滋賀県の持つ歴史・文化や食、自然などの多彩な魅力を体感していただけることを期待しています」(滋賀県広報課)

 このCMを見終わったあと、石田三成の新たな魅力を感じるとともに、第3弾CMを見たくなっている自分がいることだろう。