北陸新幹線が開通して1年ちょっと経ちましたが、いまだ観光人気は衰えることを知りません。昨年のGWは、観光客数が前年の倍くらいになったとの話もあり、今年のGWも大変な賑わいが予想されます。

 わざわざ混雑している連休中に行きたくない、と思われる方も多いと思います。そんなあなたにお勧めしたいのが「百万石まつり」です。

百万石行列の出発式 写真提供=金沢市。

  現在、毎年6月第1週の金曜・土曜・日曜に開催される市民まつりで、加賀藩の祖・前田利家が、金沢城に入城したことにちなんだもので、入城の行列を再現した「百万石行列」をはじめ、薪能、茶会、「百万石踊り流し」、「加賀友禅灯篭流し」など、歴史ロマンたっぷりの一大イベント。

 6月の第1週という時期なので、観光客は少な目でじっくり楽しむことができるのです。この百万石まつりをより愉しむための方法をご紹介します!

金曜日の夜を狙え!

 メインイベントの百万石行列は土曜日の昼間に行われるので、前日の金曜日は観光客もまばら。しかし、金曜日の夜に行われる「加賀友禅灯篭流し」や「子ども提灯行列」も必見なのイベントです。

加賀友禅灯篭流し 写真提供=金沢市

 「加賀友禅灯篭流し」は、市内を流れる浅野川(天神橋~浅野川大橋)に約1200個の灯篭が流されます。川いっぱいに流れる灯篭は、荘厳でロマンティックです。

 市内の児童約1000人が参加する「子ども提灯行列」も可愛いらしく幻想的。ちょうちん・太鼓を持ち『金沢市歌』を歌いながら市内をねり歩きます。雨天の場合は中止になるので注意が必要。

行列見るならスタート地点かゴール地点
 

百万石行列 写真提供=金沢市。

  メインとなる百万石行列を見るなら、スタート地点の金沢駅前か、ゴール地点の金沢城公園に陣取りましょう。

 スタート地点では、出陣の際に利家公が「出陣じゃ!」と家臣たちに号令をかけ、ゴール地点では利家、お松の方が、金沢城入城とアドリブによる勝ちどきをあげる最大の見せ場がやってくるのです。

 毎年、利家役、お松の方は芸能人をゲストで招いており、個性的な勝どきが見られるかもしれません。2016年は利家役を俳優の袴田吉彦さん、お松の方役を女優の笛木優子さんが務めます。

 ちなみに、3歳で前田家に輿入れした徳川秀忠の子女・玉姫さまのみこしも行列に参加し、玉姫役は市民から公募で選ばれます。お雛様みたいに着飾っており、とても可愛いみこしです。

本格お点前を堪能しよう

  行列を観てから夜には、金沢城公園で開催される「百万石薪能」へと流れ込むのがベター。篝火(かがりび)のもと、加賀宝生の幻想的で幽玄な世界を堪能できる。

薪能 写真提供=金沢市。

  最終日は、本格的な茶会に参加してみよう。兼六園やその周辺で裏千家、表千家、宗和流、煎茶道松月流、遠州流、宗徧流、皇風煎茶礼式の各社中によるお点前が披露され、お茶を堪能することができるのです。

 都会の喧騒を忘れて、歴史と伝統行事に彩られたのどかな城下町のお祭りを、ぜひこの初夏の香りとともに味わってみてはいかがでしょうか。