数年前、象徴的なモジャモジャの髪をばっさりと切った、俳優の片桐仁さん。その理由とは?

 

トレードマークの天パー「ずっと嫌だった」

写真/花井智子

 今でも、モジャモジャはモジャモジャなんですけどね(笑)。昔はもっと長かったし、みなさんから「ラーメンズのモジャモジャのほう」みたいな認識もされていたんで、そう思われるものわかるっちゃわかるんですけど……。

 髪を切った理由はですね、役作りのためだったんです。2014年に辻仁成さんの芥川賞作品『海峡の光』が舞台化されて、中村獅童さんが主演だったんですけど、僕はその作品で刑務官役として出演させてもらったんです。刑務官なのにモジャモジャっておかしいじゃないですか。で、「かつらだと変だろうな」ってことで切ったんですけど。
 18年間も髪型を変えなかったんで「どうなるんだろう?」って心配していたんですけど、切ってみると前とあんまり印象が変わらなかったという……(笑)。今まで大量にシャンプーをつけて髪を洗っていたのに、「あの無駄なプッシュ(ポンプ式シャンプーの)はなんだったんだよ!」って。

 ちなみに、この髪質はパーマじゃなくて天然パーマです……。この前、朝日新聞で髪型についての取材を受けたんですけど、「天パーで嫌だったことはなんですか?」って質問されて……。「ずっと嫌ですよ!」と答えたんですけど、そりゃあ、嫌に決まっているじゃないですか! 学生時代とかは吉田栄作さんみたいなサラサラヘアになりたかったですもん。でも、それだと顔との相性が悪いんですよね。僕の顔、ボコボコしているから、この髪質のほうが合っているって後々になって気づくんですけど……。
 最近は年のせいか、ちょっと自然に剃り込みが入ってきているというか、生え際が後退しているような気がするんですよねぇ。美容師さんに「髪の毛が細くなりましたね」って言われたし。42歳なんでしょうがないかなぁって思いますけど、さすがに無くなっちゃったら仕事もどうなるかわかりませんからね。髪の毛の手入れはちゃんとやるようにします。

 

明日の第八回の質問は「Q8.今までで一番苦労した仕事はなんですか?」です。