ラーメンズの一人として、お笑いの世界から芸能活動を開始した片桐仁さん。現在では俳優や彫刻家などとしても活躍中の片桐さんは、自身の肩書についてどう思っているのでしょうか。

 

プロフィールに書いてある肩書に、しっくりこない

 事務所のプロフィールには<俳優、彫刻家>って書いてあるんですけど、ちょっとしっくりこない部分があるんですよねぇ。相方(小林賢太郎)の<劇作家、パフォーミングアーティスト>みたいにハマる肩書があればいいんですけど。先日、ロンブーの淳さんと飲んだ時、「自分のこと『芸人』と思ったことはない」て言ってて、じゃあ何ですか?って聞いたら「『結婚式の司会』と思ってる」って言ってました。それを聞いて、肩書って難しいなぁと思いました。

 今までラーメンズとしての活動以外に、俳優、声優、ラジオのパーソナリティ、粘土、ガンダム……。色んなお仕事をさせてもらいましたけど、便宜上<俳優、彫刻家>は全てに当てはまるので、まあ、いいかなって(笑)。最近では粘土作品の個展とかイベントなんかを結構やらせてもらっているんで、そっち方面の印象は強いのかもしれませんしね。
 今、「不条理アート粘土作品展『ギリ展』」という個展を定期的に開いているんですけど、「不条理アート」なんてジャンルがないのに、そういうテーマの作品が150個も並ぶと独自の世界が生まれてくるもんなんです。僕が勝手に始めたことなのに、あたかもひとつのジャンルとして出来上がっちゃった、みたいな(笑)。
 僕がやっている粘土アートも大喜利みたいなものなんですよ。「妄想工作作家」の乙幡啓子さんと一緒に開催している、『また、つまらぬ物を作ってしまった』というイベントが5月21日にあるんですけど、毎回、作品テーマを設けて来場者に作ってきてもらうんです。この前、「文房具」みたいなテーマだったんですけど、30人くらいの人が作ってきてくれたんですよ! そうなると、また独特の世界観が出るんですよねぇ。こういう活動をしている人ってあんまりいないじゃないですか。だから、「これは、自分のオリジナリティが出せる職業だ!」って感じるんですよ。

 日本人って肩書に弱いから、何か賞を取るとそれを肩書にしたくなるじゃないですか。その気持ちは分かるんですけど、それだけじゃないんだなって。自分でちゃんと続けている仕事を肩書にしちゃっていいと思うんですよねぇ。

 

明日の第十三回の質問は「Q13.普段から持ち歩いている物はなんですか?」です。