新入社員が入って来たものの、どうやって関係を築いたらよいのかわからない…。
『たった一言で部下を操る心理テクニック』の著者であり、
ビジネス心理学の第一人者である 内藤誼人氏に、好関係を築く秘訣を語っていただいた。 

 部下を観察するお節介上司になろう

 日刊ゲンダイ編集部の『新サラリーマン講座』(白馬出版)という本を読んでいたら、女性社員からとても好かれる一人の上司のエピソードが載せられていた。

 その上司は、どうして女性社員にモテるのか。

 その理由が、すごい。なんと彼は、部下の女性7人の生理日を頭に入れておいたのである。そして、生理中の子には、ラクな仕事を回したり、お使いに出してあげたのである。お使いで外にでれば、喫茶店で休むこともできるから、という気配りである。もちろん、彼女たちの生理日を知っていることなど、おくびにも出さなかった。

 部下をきちんと観察しよう。

 そうすれば、このエピソードに出てくる上司のような気配りができるようになる。

 

 「○○クンは、ちょっと顔が赤いな。熱があるのかな。今日は早く帰らせてあげよう」

 「○○クンは、気分が悪そうだな。今日は、こまめに休憩を入れるか」

 気配り上手な上司であれば、そういう判断ができる。だから、部下にも好かれるのである。

 逆に、部下のことをあまりよく観察しない上司は、部下の気持ちなどこれっぽっちも配慮しない。あくまでも自己中心的である。これでは、部下がついてくるわけがない。

 コロンビア大学のロイ・チュアは、銀行業、IT企業、コンサルタント業などの職種から101名のマネジャーを集め、部下に好かれるマネジャーには、「気配り能力があって、やさしい」という共通特徴がみられることを突き止めた。

 部下も人間であるから、自分を思いやってくれる上司が好きなのだ。

 では、どうやって気配り能力を鍛えるのかといえば、「部下を観察する」ことに尽きる。常日頃から部下に興味関心を持って接していると、微妙な変化にも気づくことができるようになる。

 「なんとなく恋人とうまくいっていないみたいだな。こんなときは仕事量も落ちるだろうから、叱責するのはかわいそうだな」という気配りもできるかもしれない。

 あるいは、部下が二日酔いのように思えるのなら、休憩時間にスポーツドリンクなどを買ってきてあげると喜ばれるかもしれない。風邪気味の部下には、常備薬をわけてあげるのもよいだろう。

 最近の若者は、いらぬお節介を嫌うといわれているが、そんなことはない。

 どんどん世話を焼いてあげたほうが、絶対に上司としての株は上がる。

 余計なことをしているとは思わず、気配り上手になろう。そうすれば、みなさんは部下からも慕われるし、言うことも聞いてもらえるようになるはずだ。