片桐仁さんが、ラーメンズとして爆笑オンエアバトルでブレイクする前から続けているという、粘土アート。そもそも、粘土作品を作り始めたきっかけは?

 

自分が好きで始めたことに、関心持ってもらえて嬉しい

 多摩美(多摩美術大学)時代に造形演習って授業が好きで、「ガンプラと粘土が繋がった」って話を前回しましたけど、粘土作品を作るようになったきっかけもそこなんですよね。
 大学を卒業して芸人活動を本格的にスタートしてからも、「何か作品を作っていきたいな」と思っていたんです。それである時、多摩美時代の仲間と日光江戸村に遊びに行った時、そこで買ったお土産に顔の粘土を付け加えたオリジナルの作品を作ったんです。そうしたら周りの評判がものすごくよくて、「これいっぱい作りなよ」となって。で、何個か作っているうちにオンバト(爆笑オンエアバトル)に出させてもらって、みなさんに覚えてもらえるようになって。そして雑誌の連載がスタートして今に至る……って感じです(笑)。

 このきっかけって、実は今でもものすごく繋がっているんですよ!

片桐さん作「カレイPhone」 写真/花井智子

 粘土のお仕事をもらうようになってから、携帯電話を買い替えるごとに今の「カレイPhone」みたいな感じで粘土作品と融合させて使っているんですけど、お芝居やドラマを含めて色んな現場に行くと、まず注目してもらえるんですね。「それ、なんですか?」みたいな。「電話なんですよ」って見せると興味を持ってくれるというか、本当に話しかけてくれますからね。
 確かに面白いんですよ。僕だって、こんなの持っている人いたら聞いちゃいますからね。コミュニケーションツールとしてはものすごい効果を発揮してくれています。それを抜きにしても面白いじゃないですか! みんなから「必死じゃん!」って思われるというか(笑)。「え、何? そんなに面白い人だと思われたいの?」みたいな。

 好きで始めたことなのに、みなさんからこれだけ関心を持ってもらえるっていうのはすごく嬉しいことですよね。そこから創作意欲が湧いてくるというか、「これはアートの形として絶対ありだよな」って思えますし。芸術家ってそうやってモチベーションを高めていって、いい作品を作っていくんだなって感じますよ。僕、お笑い芸人なんですけどね(笑)。

 

明日の第十八回の質問は「Q18.最高傑作の粘土作品を挙げれば?」です。