日本人の食生活に欠かせない食材、大豆。そのまま煮る、すり潰す、発酵させる…。調理および、加工方法は多岐にわたり、我々の食卓を彩るこの大豆は、実は豊富な栄養分の宝庫。しかも、その成分は体にもいいこと尽くし。大豆の魅力を再発見する。
 

大豆には、現在わかっているだけでも、約20種類に及ぶ有効成分が含まれているという。なかでも、「3大栄養素」であるたんぱく質、脂質、炭水化物がバランスよく入っているのが特徴だ。

大豆の栄養成分



 
さらに、細胞内外の水分バランスを整える「カリウム」、血液をつくるのに欠かせない「鉄」、骨や歯の形成に必要な「カルシウム」、整腸作用や大腸がんの抑制が期待できる「食物繊維」、エネルギー産生に欠かせない「ビタミン」などを含んでおり、大豆はまさに“栄養成分の宝庫”といえるのである。

なお、大豆に含まれている脂質は、LDLコレステロールという、悪玉コレステロールが体内で増えるのを抑える働きをするリノール酸が主成分。また、大豆の搾りかすである「おから」には、ごぼうの約2倍の食物繊維が含まれ、しかも水に溶けずに便通をよくすることなどから、大豆はダイエット食としても脚光を浴びているのだ。

ただし、加工方法によって取れる成分が異なってくるので注意したい。ちなみに、「きな粉」は大豆の有効成分がそのままとれる優れた食品。豆乳に混ぜて飲んでみてはいかがだろうか。

▲大豆から豆乳を搾った残滓が「おから」。卯の花(おから)には繊維質がたっぷり含まれる


3大栄養素やビタミン類のほか、ナトリウム、マグネシウム、銅など、さまざまな栄養成分を含んでいる大豆。ただし、食品によって、含まれる栄養成分に差が出てくるので、同じ食品を続けてとるのではなく、さまざまなバリエーションの大豆加工食品をとりたいものである。
「大豆は、とりすぎによる心配はまずない」という安全性もうれしい。幅広い食品の摂取でその“恵み”を最大限に授かりたい。