横浜発着のクルーズ旅に初乗船!日本生まれの豪華客船「ダイヤモンド・プリンセス」で過ごした6日間の体験を報告する。
 

まるで海に浮かぶシティホテル

 生涯たった一度でいいから乗ってみたいと思っていた豪華客船のクルーズ旅行を縁あって体験してしまった。この手の旅行はだいたい何十日もかけて世界をのんびり周遊するもので、一人100万以上もかかるものだと勝手に思っていた。だから、自分には縁がないものとこれまでツアーを調べることすらしなかった。

 “体験してしまった”という妙な表現になったのは、豪華客船クルーズという「夢の旅行」をこうもあっさり達成してしまったという脱力感と、その魅力を知ってしまった以上はこの先どれほどクルーズ旅に執着するであろうかという自分自身に対する楽しみの混じった不安がこもっている。

 なにしろ驚いたのは高額だと思っていた豪華客船のクルーズが10万以下で気軽に楽しめるところ。そのリーズナブルな価格でクルーズを提供しているのが「ダイヤモンド・プリンセス」の日本発着ツアーである。
 イギリス船籍(クルーズ会社はアメリカ)の客船で、2014年に日本発着クルーズを開始。例年春から秋まで横浜、神戸を日本発着のホームとして、九州や北海道なと日本各地をはじめ、韓国、台湾、ロシアなどの寄港地を巡る多彩なツアーを運航している。今回は横浜の大さん橋を出港し、釜山、長崎を寄港し、横浜に戻ってくる6日間のコースに乗船してきた。

 ダイヤモンド・プリンセスは11万5875tで全長は約290mの大型船(戦艦大和よりも30mほど長いと知って妙に感心した)。乗客定員2706人。客室は全1353室もある。

クルーズ初心者ならバルコニーがおすすめ

写真を拡大 海側バルコニーの部屋。居心地はバツグン

 乗船してまず楽しみだったのは客室の雰囲気。6日間の自分の城のなるなだから当然だろう。この船の客室は全部で15タイプある。広さ約124㎡の「グランド・スイート」をはじめ「ジュニア・スイート」、「海側バルコニー」、「海側」、「内側」など、バリエーション豊かに用意している。

 宿泊したのは「海側バルコニー」。広さは約22~29㎡、思った以上に広々とした空間で快適だ。ツインベッドもしくはダブルベッドが選べる。このほか全客室にテレビ、電話、クローゼット、トイレ、シャワー、ヘアドライヤー、リンスインシャンプー、ボディローション、タオルなどが標準装備されている。テレビはNHKや国際放送などが視聴できるほか、最新から名作まで多彩な映画も見ることができる。客室内でこもって好きなだけ映画鑑賞するのも一興だ。

 そしてこの部屋の特徴は何といってもプライベートバルコニー付きのところ。バルコニーに置かれた椅子に腰かけ、雄大な景観を楽しむのはもちろん、波の音を聞きながら読書にふけるなど、リラックスした時間が過ごせる。

 個人的には、客船の施設をとことん遊びつくすつもりでいたから、窓のない「内側」の客室でもかまわなかったが、バルコニーに出て空と海の大パノラマを眺めていたら、そんな気持ちは潮風とともに吹き飛んだ。クルーズといえばやっぱり海。クルーズ初心者は「海側バルコニー」が絶対おすすめだ。
 さらにこの部屋を満喫するなら、特別メニューの「デラックス・ブレックファースト」(別料金)を注文しよう。バルコニーでいただく朝食はとびっきりの贅沢。ラグジュアリーな時間をゆったりと楽しめる。

 ちなみにダイヤモンド・プリンセスでは、ルームサービスも充実。軽食から温かい食事、コーヒー、紅茶まで、豊富に取り揃えており、これらは無料で注文できる。航海中の1日ぐらい客室でのんびりするのもありだと思った。