日本が誇るディズニーのテーマパークといえば、東京ディズニーランドと東京ディズニーシー。アルコールが楽しめる事も影響してか、特に大人世代には東京ディズニーシーの支持率が高く、リピーターも多い。どうして子供だけでなく、大人も夢中になるのだろうか? 両パークに十数年にわたって通い、新刊『701回通ってわかった ディズニーシーで史上最高の1日を過ごす方法』を発売するディズニーブロガーのみっこさんに、ディズニーシーの魅力についてご寄稿いただいた。
「冒険とイマジネーションの海へ」をコンセプトにしたディズニーシー。ファンタジーの世界で「何でもあり」のディズニーランドと一線を画した、さまざまな工夫が施されている。

 誰もが知る国内最大のテーマパーク「東京ディズニーリゾート(以下、TDR)」。あまり興味がない方や、詳しくは知らないという方でも、これまでに一度や二度は友人、パートナー、家族と訪れた事があるのではないだろうか。
 事実、TDRは訪れるゲスト(来場者)の90%以上がリピーターであるというデータもある。単なる「遊園地」の枠を超え、幅広い年代のゲストが楽しめる場所としての認知度は高い。
 東京ディズニーランドはこの4月で開園から33年を迎え、東京ディズニーシーは9月に15周年を迎える。現在アニバーサリーイベント「東京ディズニーシー15周年“ザ・イヤー・オブ・ウィッシュ”」が開催されているシーには、連日多くのゲストで賑わっている。平成27年度の総入場者数(両パーク合計で3,019万人)からおおよその推測を立てると、単純計算で両パークに、一日平均で約8万人が来園している事になる。

◆ディズニーランドとディズニーシー、何が違う?
 「ディズニーランド」というと、ミッキーマウスやキャラクターがたくさん登場する「賑やかで明るいテーマパーク」というイメージが強いだろう。キャラクターいっぱいの夢の国、というのも悪くはないのだが、「リアルな現実世界」で生きている大人の方は抵抗を感じるかもしれない。
 賑やかなイメージとは一線を画す世界観が楽しめるのが、東京ディズニーシーだ。よく「ディズニー=夢の国」と表現されるふたつのパークだが、実は微妙な違いがある。「夢と魔法の王国」が、東京ディズニーランド。それに対し、東京ディズニーシーは、「冒険とイマジネーションの海へ」というコンセプト。
 ディズニーランドはディズニー映画やアニメーションの中の「夢」や「魔法」といった非現実世界の延長であり、その「追加体験」ができる、という世界観。一方で、ディズニーシーではそれらの考えの「ひとつ先」を行った、冒険心や想像力というキーワードがテーマになっている。
 そのため、ゲストの想像力を掻き立てるような、「非常に綿密に作られた物語」がディズニーシーのアトラクションには作りこまれている。
 例えば、人気のフリーフォール型アトラクション「タワー・オブ・テラー」は、アメリカ・フロリダにある「ディズニーワールド」にある同名アトラクションを踏襲したものだが、実はそのストーリーは全く異なっている。ディズニーシーの「タワー・オブ・テラー」に隠された物語は、日本だけの「完全オリジナル版」なのである。
 その物語を要約すると、以下のような内容になる。傲慢な大富豪が「怪しい像」の呪いによって、エレベーター内で落下、行方不明になり、ホテルが閉鎖される。歴史価値の高いホテルはその後一般公開され、ゲストはその見学ツアーに参加することになるが、呪いに巻き込まれて……というもの。
 これだけだと単純なストーリーのように思えるが、このアトラクションには恐ろしい程のこだわりが込められている。主人公の大富豪の傲慢な性格が表現されたホテル内の装飾物、歴史や主人公と登場人物との関係性、また、ホテル内の秘密の倉庫に隠されている美術品の秘密……など、それだけで本が一冊できるくらいの細かな物語が詰まっている。
 こうした部分は一度や二度、パークに行っただけではまず、知る事はできない。「単なるフリーフォールの乗り物」ではなく、相当濃く色付けがされており、何度訪れても新しい発見がある代表的なアトラクションだ。
 またディズニーランドに比べると、美しい光景や建物にも、細かい配慮がされている。例えば、夜の照明のあて方を見てみても、綿密な計算のもとに作られている事がよくわかる。

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