いまや、「ゴーマニズム」への入口は世代や人によってさまざまだ。『戦争論』や『天皇論』から入った読者が多いのはもちろん、いきなり左翼的な興味から『脱原発論』を最初に読んだ人だっているに違いない。わしへの印象がバラバラになるのも当然である。このままでは、「小林よしのりは何者か」がますますわかりにくくなり、いま以上に誤解や偏見が膨らんでいくことになりかねない。
だからわしは、ここでいったん自分の戦歴を振り返り、その思想的な流れを明らかにする本をつくろうと考えた。これ一冊でゴーマニズム二十数年の歴史がわかり、わしの立場や考え方が理解できる―そんな本が必要だと思ったのだ。
(『ゴーマニズム戦歴』序章より)

 

『ゴーマニズム宣言』の連載が始まり24年。

 発表するごとに言論界に衝撃を与え続けてきた、戦う漫画家・小林よしのりさんが自らの戦歴を語りつくした『ゴーマニズム戦歴』がついに発売。

 最初の権威との戦いは漫画賞の審査員。オウム真理教に命を狙われ、薬害エイズ訴訟、従軍慰安婦問題、最近では改憲問題と、あらゆる権威と世の中の矛盾と戦い続けた小林氏の歴史は単なる個人史にとどまらず、この国の政治史、言論史とも言えます。

 最初から読んでいる人も、途中から入った人も、さらには小林よしのりを誤解している人に読んで欲しい、『戦歴』を是非、ご一読ください。