堀江貴文・最新刊『99%の会社はいらない』(ベスト新書)が好評発売中!
体調が悪いのに会社を休めない、メールで済むことをわざわざ電話で確認する、毎週の会議に時間をかける……なぜ日本の会社には無数のムダがはびこっているのか? そしてムダな働き方を変える方法とは?
ホリエモン・特別インタビューを1週間毎日更新!

「やれ」と言われても、やらないのが日本の会社員

―この本でも日本の会社やサラリーマンのムダを指摘していますが、彼らが変わることはできますか?

写真/柚木大介

 難しいと思いますよ(笑)。
 というのも、サラリーマンのムダな働き方が変わらないのは、「会社に来ればお金がもらえる」仕組みがあるから。給料の対価として拘束時間を提供する仕組みだと、やらなくてもお金をもらえてしまう、だから「やれ」と言われてもやらないという選択ができてしまう。
 そもそも大学から同じ研究をしていたとして、大学までは毎月の学費を払って学んでいたのに、卒業したとたんに突然月に20万とかいう金額をもらえる仕組み自体もおかしいと思いませんか?
 その急激なギャップを埋める方法になるかもと考えて、僕は「堀江貴文イノベーション大学校」というオンラインサロンを運営しているんですよね。

―メンバーが月額1万円を払って、堀江さんのトークイベントに参加できたり、プロジェクトを手伝える、というものですね。

 ですね。「堀江貴文イノベーション大学校」の前身である「堀江貴文サロン」は2014年に開設したので、ちょうど2年弱くらいかな。この仕組みも最近になってようやくワークしてきていて。
 なんかオンラインサロンという名称だから、僕がいろんなビジネスモデルを教えているとか外部の人には思われがちですけど、僕はまったくそういうことをやっていない。もちろんメルマガなどで新しいビジネスモデルを情報として提供することはありますけど、基本的にはそれも含めて、面白いと思えるネタを投下しているだけ。
 そして、僕が投下したネタに対して、メンバーがさまざまな形で参加したり、アイデアを提案していく、という新しいイノベーションを起こしていく仕組みなんですよね。

―それだけ自発性が求められる仕組みだと、参加しているだけで何もやらない人も出てくるんじゃないでしょうか?

 たしかに最初の頃は僕が出したアイデアに対して、「ああでもない、こうでもない」と動かない人たちが多かったんですけど、そういうときには「なんでやらないの?」と僕が口を出すことで、メンバーたちに「やらなきゃ」と思わせるような働きかけをする。
 そのかいあってか、最近は僕が何かを言わずとも自発的にやる人たちが増えてきたように感じてますよ。
 結局動くかどうかは個人のマインドの問題にすぎない。何かに動いたメンバーが、何らかの成果を出す。それを見たメンバーが、自分も何かをやってやろうと動き出す。この循環によって、誰もが動きやすい、そしてイノベーションを起こしやすい仕組みとしてでき上がってきたわけです。

 ただ、普通の会社員よりは動きが早いとは思うものの、僕の求める能動性にはまったく及んでいない。もっとスピーディーに、かつ貪欲に、僕にどんどん新しいアイデアをぶつけてきて欲しい、というのが本音。
 こういう仕組みも、メンバーに給料を払っているのではなく、メンバーがお金を払って参加している、というのが大きいのだと思う。お金を払っている分、彼らは「元を取らなきゃ」という思いがあるのかもしれないですし。
 ただ、どんな思いであろうと、動けるのならそれはいいことだし、大事なこと。動いた結果、成果が出れば、また次々に新しい動きを仕掛けていける。せっかく参加しているのだから、すべてのメンバーがそのように変わっていって欲しいと思っているんですよね。