堀江貴文・最新刊『99%の会社はいらない』(ベスト新書)が好評発売中!
体調が悪いのに会社を休めない、メールで済むことをわざわざ電話で確認する、毎週の会議に時間をかける……なぜ日本の会社には無数のムダがはびこっているのか? そしてムダな働き方を変える方法とは?
ホリエモン・特別インタビューを1週間毎日更新!

僕は子どものときから、絶対に大人には従わなかった

―前回「行動すること」の大切さを伺いましたが、オンラインサロンのような仕組みでなければ、なかなか動くのは難しいですよね。

写真/柚木大介

 僕が繰り返し言っている、ハマること、動くことを邪魔するのは本人だけの問題ではない気がしていて。
 まず他人がいろいろ言っていることに耳をかたむけてしまうことですけど、その最たるものが親と先生で、「遊んでばかりいてはいけない!」と、楽しい時間の邪魔をしてくること。僕は親や先生に従いませんでしたからね(笑)。

「俺の方が頭がいいんだから口出しをするな、黙っていろ」と思っていたくらい。実際に、親も先生も本当にバカだったし、そもそも子どもの遊びを禁止する理由なんてない。遊ぶのを否定するのって、教科書の勉強以上の発見や知恵がどこかに存在するという考えがないんですよね。

―多くの子どもは親や先生に禁止されると、ついついそちらが正しいのだと感じてしまうのでは?

 ほとんどの子どもはそうやって洗脳されてしまうんだと思う。だから僕は洗脳するのがもっとも難しいタイプだったと思うし、その分大人たちには嫌われていたと思う。でも、大人たちがどんな理屈を持ち出してこようが、僕はそれに真っ向から立ち向かうことができたし、夢中でハマれるものを他に持っていたから、平気でしたけどね。
「好きなことを好きなだけやるのが正しい」という僕のスタンスは、子どものときからまったく変わっていませんから。

―なぜ親は子どもに遊びの大切さを教えてあげることができないんでしょうか?

 おそらく遊びの大切さも頭の中ではわかっているんでしょうけど、遊びと勉強のいずれも役に立つのだと教えるスキルがないからかと。
 あと親は口では「子どもには成功して欲しい、幸せになって欲しい」などと言いながら、実は失敗して欲しいと思っているもの。失敗してくれたら、鬼の首でもとったかのように厳しく叱って、それで安心している。
 僕の周りの成功した人たちを見ると「親の言うとおりにしてよかった」と言っている人なんて一人もいませんからね。
 もちろん親に限った話ではなくて上司や目上の人にアドバイスされたからと言って、本心は違うのに従っても満足のゆく成果は得られません。

―よくわからない上や横からの同調圧力があると、どうしてもチャレンジする意欲を削がれてしまいますよね。

 そういう古い関係性に縛られて、変わることを拒んでいるのが「マイルドヤンキー」と呼ばれる人たちですよね。僕は彼らを見た目とはまったく相反して、日本人の「やらない」特徴をもっともよく表した保守的な人たちだと思っている。
 最近では埼玉県入間市を拠点にして活動するラッパー、イルマニアがブレイクしてましたけど、深夜バラエティ番組をきっかけにその存在を世に知られたのに、そのままメジャーシーンに躍り出るかと言えばそうでもない。「いまの環境がありがたい。これをずっと続けたい」といったコメントばかりで、新しいビジネスや展開をしていかない。昔の仲間に感謝して、地元の関係を守っていく、一言で言えば守りに入った生き方になってしまっている。
 変わることがリスクだと捉えていることが、残念と言わざるを得ないですよね。