独立リーグにある唯一無二の夢

 独立リーグにはたくさんの夢がある。

 僕には「プロ野球選手になりたい」という夢があり、それをここで叶えてもらった。けれど、当然、独立リーグでプレーしているほかのメンバーたちには夢の続き、いやもっと大きな夢がある。

 NPB。
 日本最高のプロ野球を目指すことだ。

 僕が所属する愛媛マンダリンパイレーツにはこのNPBを経験した選手がたくさんいる。正田樹投手のようにNPBで活躍をした選手もいれば、柴田健斗投手や古村徹投手のように一軍を経験することができなかった選手、デニングのような外国人選手だっている。
 彼らの思いも同じだ。もう一度NPBでプレーしたい。

 そんな環境の中で野球をやらせてもらって、たくさんの刺激を受けた。そして、独立リーグ、四国アイランドリーグの魅力をもっとみんなに知ってもらいたいと思った。

 尊敬している投手がいる。彼は、独立リーグにある「夢」を背負い、そして四国アイランドリーグの魅力を体現している選手だと思う。

 伴和馬。僕が伴(ばん)ちゃんと呼んでいる、愛媛マンダリンパイレーツに所属するピッチャーだ。

 伴ちゃんは1990年の2月生まれで、いま26歳。学年で言えば27歳の歳だ。僕からするととても若いけれど、独立リーグではベテランの部類に入る。
 その理由は、NPBを夢見ることがいかに高い壁に挑むことかを示している。独立リーグの生活は楽じゃないし、多くの競争もある。プロを目指すなかで、ライバルは独立リーグのなかだけではない。高校生からもたくさんの有望な選手が現れてくる。「夢を追い続ける」という選択肢を取ることはそれくらいしんどい。

次のページ 代走の準備をしている145キロ右腕