熟女の聖地、「大宮熟女ストリート」ができるほど人気

 今、世の中は空前の熟女ブーム。熟女ブームの理由のひとつとして、マザーコンプレックス(マザコン)の中高年男性が増えていることが挙げられる。

 男性は、多かれ少なかれ心理的にマザコンの要素を備えている。精神医学の分野においては、母親に大切に育てられると、成人したときにマザコンになりやすいと指摘される。

昔は、夫婦にたくさんの子どもがいたので、一人一人の子供が過保護に育てられるようなことはなかった。

 しかし、1960年代から70年代にかけて核家族化が急速に進行、以降は少子化が顕著に進んだ。過保護に育てられた男性もまた増えることとなる。結果、若い世代ばかりではなく、中高年に至るまで「マザコン」が増えることになったのだ。

 過保護男性の一部が成長してマザコンの大人になると、女性の好みにも母性的な要素をもった女性を求める傾向が現れやすくなる。包容力があって優しい熟女が人気を集めているのは、マザコン男性のニーズによるところが大きい。これが現在の熟女ブームの背景だ。

 こうした熟女ブームの波に乗って、夜の繁華街においても「熟女キャバクラ」や「熟女バー」「熟女パブ」など30歳以上の既婚女性が働けるお店が増えている。

 熟女系の夜の店の中でもとくに人気を集めているのが「熟女キャバクラ」。「熟女キャバクラ」の聖地とも言われる埼玉県の大宮駅南口には「大宮熟女ストリート」があって、狭い路地に「熟女キャバクラ」が建ち並ぶ。

「下がり続ける旦那の給料を補てんするため」「派遣切りに遭って再就職先が見つからず」「離婚してシングルマザーになってしまい」など様々な理由から、熟女たちが「熟女キャバクラ」で働いている。

「熟女キャバクラ」の特徴としては、店内の照明が普通のキャバクラよりも暗くなっていることが挙げられる。

 

 お肌の曲がり角をとっくにすぎてしまった熟女のホステスたちに明るい照明は酷というもの。男性客にとっても、想像力を働かせながら、ホステスとの肌の触れ合いを楽しむには店内は少し暗めのほうがいい。

 また、「熟女キャバクラ」は低料金で遊べるので男性客の財布に優しい。通常のキャバクラで遊ぶ場合、1時間で1万円ぐらいの料金がかかるが、「熟女キャバクラ」は1時間5千円から6千円ぐらいと半分ぐらいの料金で済む。

 誤解しないでほしいのだが、「熟女キャバクラ」に足繁く通う男性客たちは、料金が安いからという理由だけで店を訪れるわけではない。若い女の子にはない「癒し」を求めて、店を訪れるのだ。 

 「熟女キャバクラ」では、酸いも甘いも噛み分けた人生経験豊富な熟女たちが巧みな話術でサービスを提供してくれる。若い女の子はピチピチだけれども、自己中心的で、仕事熱心さに欠けるところがあるという。朝から晩まで働いて精神的にも肉体的にも疲れた男性客がキャバクラに求めるのは、肉体的な若さではなく、癒しへと変わってきており、そうした点からも癒し効果の高い熟女へのニーズが強まっているのだ。

 では、「熟女キャバクラ」で働く場合の時給はどれぐらいになるのか? 店にもよるが、おおむね2500円から3000円ぐらいが相場となっている。普通の主婦パートに比べればずっと高給と言えるだろう。

『不倫経済学』(門倉貴史)より抜粋>