山本のみではなく日本海軍全体が、これまでの勝利に酔いしれ、油断は各所に現れていた。攻撃目標がミッドウェーであることは、広く噂として流れ、そのことを誰も気にしていない。本来ならあと2隻の空母(隼鷹、龍驤)を投入できるのに、これらは北方の作戦に回されてしまう。また戦艦大和、長門などからなる主力は、はじめから戦闘に参加する気はなく、乗組員たちへの戦時手当の支給を目的に形だけ出動する。

 一方、アメリカは必死でミッドウェーを守るべく全力を傾ける。まず情報戦に力を入れ、日本側の目標がこの島であることを知る。

 日本海軍の上層部は、この事実に全く気付いていなかった。また、空母ヨークタウンを昼夜兼行で修理にかかっていた。だが、損傷個所は大きく、結局は工員を乗せたまま戦場に向かい、その間も修理を続けた。

 このような状況下、日本軍機動部隊によるミッドウェー島への攻撃がはじまった。

ミッドウェー海戦に参加した戦艦大和だが、戦闘にはなんら関与しなかった。