赤城、加賀、蒼龍の3隻は、短時間のうちに大火災。彼女らを救おうとするどのような行為もむなしかった。残った空母飛龍は必死の反撃を実施するものの、ヨークタウンを大破するのが精いっぱいだった。その彼女もしばらくのちエンタープライズ、ホーネットから飛来したアメリカ機によって、先の3隻の後を追ったのである。さらに日本軍はミッドウェー島からの攻撃で、重巡三隈が撃沈され、最上が大破している。

 このようにして海戦は終了したが、日本軍は空母4、重巡1隻、航空機260機を失い、戦死者は3000名を超えた。アメリカ軍は空母1、駆逐艦1隻、航空機150機を喪失しているが、戦死者は日本側の10分の1に過ぎなかった。

 ミッドウェーの戦いについては、日本艦隊の指揮官の判断ミスがすべての敗因とされている。同時に日本の機動部隊にあと5分という時間が与えられれば、勝利の可能性もあったという説が一般的である。これを「運命の5分間」と表現する研究者も少なくない。これは事実なのであろうか。

 そのため時間的な経過を出来るだけ丁寧に調べ、別表にまとめてみた。これを見ていくと、南雲という指揮官は、「時間を要しても、理想的な体勢を維持する」という性格であることがわかる。

最後まで生き残った空母飛龍も、アメリカ軍機の攻撃を受け大破する。