元日本代表でファジアーノ岡山に所属する岩政大樹の書き下ろし。現役選手ならでは目線で描くサッカーの常識、非常識。「ごっつぁんゴール」の理由ーー。


■100回狙って1回あるかないか

 

 先月の7月31日、J2第26節ギラヴァンツ北九州との一戦で僕は決勝点を取ることができました。フリーキックに豊川選手と赤嶺選手が飛び込んだ「こぼれ球」を押し込んだだけの、まさに“ごっつぁんゴール”でしたが、チームに勝ち点3をもたらす貴重なゴールとなりました。

 その1週間前、浦和レッズの李忠成選手が鹿島アントラーズとの一戦で同じようにこぼれ球を押し込み、決勝点を決めました。そのとき、「100回狙って1回あるかないか、を狙ってきた結果」というような話をヒーローインタビューでしていましたが、こうしたゴールは、コンスタントに得点を決めるためにとても大事なものです。

 今回は、この「ゴールの形」と「ゴール数」について迫ってみます。

 小さい頃、“キング”カズ(三浦知良)選手に憧れるとともに、その横で(今はテレビで大活躍されている)武田修宏さんがいつも“ごっつぁんゴール”を決めていて、どうしていつもそうやって点を取り続けられるのか不思議に思っていました。

 いつの時代も、毎年のように得点ランキングに名を連ねる選手は、「なぜかそこにいる」という表現で語られる、簡単に見えるようなゴールが多い印象がありますが、実はそこに、プロの世界でゴールをコンスタントに取り続ける秘訣があるのです。