「サッカーの試合は”引き分け”や”0-0”が多すぎる!?」

 そんなギモンを感じたことはないでしょうか? 先日のリオ・オリンピックでも男子決勝のブラジル対ドイツのスコアは前後半終わって1対1。延長戦でもスコアは動かず勝敗のゆくえはPK戦にゆだねられました。なんだか引き分けって観ている方はガクッときませんか? さらに0-0の試合を観せられた日には…。このサッカー特有の引き分け問題について、『3時間でサッカーの目利きになる』(ベスト新書)で、サッカーライター・清水英斗さんは次のように触れています。

 サッカーは1試合で決まる得点が1ゴール、2ゴール、多くても3ゴールくらい。スコアレスドロー(0-0)が存在するスポーツって、サッカーくらいかもしれません。「ゴールがなかなか入らないのはつまらない」と思う人もいるかもしれませんね。

 だけど裏を返せば、サッカーは点差が大きく開かないので、終盤に”まさか”が潜むことが多いのです。タイムアップの瞬間、だいたいのスポーツは勝敗の行方がわかっているけど、サッカーは笛を聞くまで安心できないことが多い。1点くらいなら、ポコッと相手のミスで、事故みたいに入っちゃったりしますからね。

 また、点数がバンバン決まるスポーツは言い方を変えれば”オフェンス優位”なんです。バスケやラグビーがその最たる例ですけど、オフェンス優位のスポーツは『ジャイアントキリング』(番狂わせ)が起こりづらい。だけどサッカーは相対的に”ディフェンス優位”でスコアが開きづらいので、戦い方次第で実力差をひっくり返すか、あるいは引き分けに持ち込む可能性が秘められています。

 いわば、弱者にやさしい。日本代表がブラジルに勝つこともあるし、逆に日本がバーレーンやヨルダンに負けることも…。0-0が多い? 引き分けが多い? それがどうした? とあえて言います。サッカーは”奇跡”を起こせるスポーツなのです!

(『3時間でサッカーの目利きになる』をもとに構成)