又吉くんの『火花』はモノが違う、最高点です!

 

 又吉くん(又吉直樹・ピース)の『火花』は、『文學界』(文藝春秋)に掲載されたときに読みましたよ。感想は、もちろんモノが違う。最高点ですね。

 本を読んでいる人……純文学を読んでいて、今どんなものが求められているのか、傾向と対策がしっかりできている、そこまで日本語の表現の最先端まで計算されている作品だと思いましたね。

 それは“狙ってる”という意味じゃなくて、文芸誌を「好きで」読める人、温故知新をやりながら純文学の傾向を捉えている。ちゃんと大衆性もあり、評論家に評価されるべき作品を書いているなという印象です。

 “見えている”んですよ。文芸誌を長く読んでいる人の文章だなって思いましたね。元々文学的レベルの高い芸人だなっていうのは分かっていましたけど、芸能人だっていうのはまったく抜きにして、最高の作品ですよ。

 (又吉くんは)読書量がまったく違いますよ。オレなんかより遥かに本を読んでますね。Netflixのドラマもとにかく最高ですね。もっと褒めるべき。ドラマと原作をもう一度読んで、どこが違うのか、新エピソードなのか読み比べたほどです。

次のページ 自分で小説を、とは思わない。なぜならオレの人生そのものがフィクションのようなものだから。