ヴィジュアル新書『企画展がなくても楽しめるすごい美術館』では、いつ行っても楽しめる美術館を60館紹介しましたが、今年の11月、魅力的な美術館がついにオープンします。世界に誇れる浮世絵師、葛飾北斎の新たな一面が見られる「すみだ北斎美術館」の先取り情報をお届けします。
富嶽三十六景 神奈川沖浪裏 墨田区蔵 

北斎の新たな魅力に出会える美術館

 江戸時代を代表する浮世絵師であり、世界でも評価の高い葛飾北斎(1760〜1849)。本所割下水という現在の墨田区北斎通り付近で生まれ、約90年の生涯ほとんどを区内で過ごしながら、優れた作品を数多く残しました。

 そんな墨田区にゆかりのある北斎の美術館「すみだ北斎美術館」が、2016年11月22日(火)にオープンします。

 常設展では、北斎の生涯に沿って、人物像や作品、「すみだ」との関わりを紹介するとともに、北斎が国内外に与えた影響も解説。また、調査研究に基づいた企画展を開催します。

 特筆すべきは、世界有数の北斎作品収集家であり、研究家でもあった故ピーター・モース氏(1935〜1993)のコレクション。彼の確かな鑑識眼によって精査された質の高い作品群は、欧米における北斎の個人収集家としては、最高最大のものと言われています。教科書などで見る機会の多い北斎作品ですが、新たな魅力に出会える貴重な機会になること確実です。

 

牡丹に胡蝶(ピーター・モース コレクション)
墨田区蔵
雪月花 隅田(ピーター・モース コレクション)
墨田区蔵

 

 

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