「日本の知性の中で一番すごい」苫米地英人とは?

 

 トークということに限れば、これはもうダントツで苫米地英人さんですよ。って誰だか知らない人も多いと思うけど、今ならMXテレビで『バラ色ダンディ』の木曜日にレギュラーで出ているコメンテーターだけど……。

 討論して最強だと思うよ。何故かって言うと、討論がスピーチコンテストレベルだった日本に「ディベート」という競技を持ち込んだ張本人だから。オーム事件の時、「ああ言えば上祐」と言われた、オウムの上祐(史浩)なんか、彼の教え子ですから。上祐はすごいディベートが上手いと言われていたけど、苫米地さんに「上祐さんと同じくらいすごい」って言ったら、「そういう風な言い方をされると困るなー。あの口下手の上祐にディベートを教えたのが俺だから……」と言っていましたね。

 苫米地さん、日本にディベートの概念が無い頃に、アメリカ留学中に完全に技術を習得した人で、もともと文系理系でも博覧強記な上に、話術の力があるから、苫米地さんに勝てる人はまずいないですね。あの前田日明すらも苫米地さんに心酔していて「日本の知性の中で一番すごい」って言ってましたね。

 一時期、オレも苫米地さんには完全にはまって、何度も共演していて、MXテレビで年越し番組を作ったことすらありますねー。それでも、共演するうちにだんだん怖くなるんですよ。苫米地さんって洗脳の専門家なのね。あまりに苫米地さんが魅力的すぎるのではまりこんでいるのは、オレが洗脳されているんじゃないか? って思えてきて。

 逆にそれが怖くなって、それから、もちろん仲が悪いってことはないけど、ある程度距離をおいていますね(笑)。宮台真司と宮崎哲弥と苫米地さんと並べて「天才会議」って企画もやったことあるけど、みんな、ずば抜けて頭が良すぎて、これが逆にバカに見えるんですよ(笑)。

 おバカさんブームってテレビにあったでしょ。『クイズヘキサゴン』とか。視聴者にバカぶりを見せるのがテレビの王道だとしたら、ああいう本来、「上のレベル」がバカに見える番組は、カウンターとしてまたやってみたいですね。ま、苫米地さんとは何者なのか? このへんのところ詳しくは『藝人春秋』(文春文庫)に書いているから読んでください。