今年放送開始30周年を迎えるTBS系「世界ふしぎ発見!」。その番組で29年間もミステリーハンターを続けている竹内海南江さんは、22歳で番組デビューし、現在なんと51歳。
 訪れた国は100ヵ国以上になり、今でも1年の大半を海外で過ごしているそう。
 その土地の歴史や文化をありのままに伝えるために、番組では誰もが「え!?」と思ってしまうような、いわゆるゲテモノというものを食したり、新事実を見つけるために極寒から極暑の地域までリポートしたりと、体当たりの旅に挑戦し続けています。
 そんな彼女の信念、そしてエネルギーの源を綴った最新エッセイ「あっというまに」(KKベストセラーズ)が9月24日に発売します。
 大好評の第一弾に引き続き、番組では決して知ることのできない、彼女の胸の内を独占初公開!

 

――最初のお話で、ミステリーハンターをやってきたなかで最大のピンチはピラミッド登頂とお聞きしました。が、そのほかで怖いことや危険なことなど経験されたことはありますか? 

ヘリに吊られて、ギアナ高地の穴の中へ入ったりと、これまでさまざまなアクティブな面を披露してきた。

 雑誌の取材などでもよく聞かれますが、答えは、今こうしていられるので「ない!」です。

 でも……、ひとつだけあるにはあります。トイレです。

 

 

 

 

――なるほど、トイレ……。理解できるような、理解できないような……。

 トイレって本っ当に怖いんです。これまで怖い経験をたくさんしてしまったので、週に二度はトイレの夢を見るくらいです。

 食べることが大事ならば、それゆえの排泄も大事ですよね。

 でも、そのトイレが確保できなかった場合って想像できます?

 

――普段はそこまで考えが及んでいないかもしれません。

 私もお勤めといった普通の生活の経験はないですが、普通のみなさんのトイレの拠点は、自宅ですよね。その他で体験とするとしても、仕事場、駅、デパート、レストランなどだと思いますが、どれも清潔で管理されていますよね。

 でも海外では、便器の蓋を開ければ、中身あり。流れないことが多いので、蓋をしている便器は要注意です。

 それだけでなく、自分が使用した後も、流れ過ぎて、溢れ出たなんていう体験もあります。

 

――いろんな場所へ行かれている竹内さんだからこそいろんなトイレに遭遇していらっしゃるんですね。想像するだけでもなかなか辛いです……。

 トイレの鍵が壊れていて閉じ込められたという経験もあります。

 運悪く、ロケ隊では女性が私一人、さらに誰にもトイレに行くことを伝えていなかったので、いくら叫んでも誰も来ない。このまま見つからなかったらどうしようと恐怖を覚えました。

 

――それは怖い! 大丈夫だったのでしょうか。 

事件が起きたのはアメリカロケだったそう。

 身体を張って、なんとか切り抜けました。

 それからは必ずスタッフに「トイレ行きます!」と声をかけるようにしました。ロケ隊に若い女性アシスタントがいた場合にも、絶対それはアドバイスします。

 

 

――私たち一般人も、旅行する際に気をつけて行なうべき声かけですね。このような事件以外にも、トイレをめぐって何か思うところはございますか。

 旅する私にとって、「トイレ」は怖くもあり、特別な存在です。だからそのトイレを見るだけで、なんとなくその国の事情がわかるようになってきたかなと。

 でも、やっぱり100ヵ国以上の世界を見てきて思うのは、日本のトイレのようないたれりつくせりの設備がある国はないです。

 本来いろいろな音がする排泄場所で、その音、匂い、極端に嫌うのは日本人だけかもしれませんね。

――約30年間世界を飛び回り続けてきたなかで、一番怖いものが「トイレ」。そんな意外な素の一面を見せて下さった竹内さんの、爆笑、たまに冷やっとするエピソードは「あっというまに」でもたくさん書かれているので、要チェックです。
 ぜひ今度から海外旅行時にトイレへ行く際は同行者への声かけを、ついでに社会・経済事情などにも想像をめぐらせてみてください!
 次回は、竹内さんが人生初、ミステリーハンター初、九死に一生を得たハラハラなお話をお伺いします。