日本には昔から「腹8分目」という健康に対する考え方がありますが、実は生物学的にも、「カロリーを制限すると寿命が延びる」という説があるとのこと。なぜカロリーを制限すると長寿になるのでしょうか? 竹内薫氏と丸山篤史氏に話を聞きました。

 

長生きしたけりゃ腹7分目!

食べ物は、生命活動を維持するためのカロリー摂取や、エントロピーを下げる役割など、生物が生きていくために、なくてはならないものです。しかし、やみくもに摂取すればいいというものではありません。日本には昔から、健康のためには「腹8分目」という考え方がありました。

 

 

生物学的にも、「カロリーを制限すると寿命が延びる」という説があります。どれくらい制限すればいいのかというと、今の標準的な摂取カロリーの70%に抑える必要があるそうです。これは、かなりお腹が空きそうですね。ですが、マウスやサルを使った実験では、あきらかに寿命が延びることが実証されています。

 


この実験には、重要なポイントがあります。カロリーは減らしても、他の栄養素を減らしてはいけません。ビタミンやミネラルの量を落とさず、炭水化物や脂質、タンパク質のバランスを保って、トータルカロリーだけを落とすのです。
さらに、実は、この実験にはトリックがあります。というのも、生まれたときから、ずーっと腹7分目を維持する必要があるのです。なので、僕たちが今から始めても、同じ結果にはならないでしょうね。


さて、では、なぜカロリー制限をすると、長寿命になるのでしょうか。

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