■独立リーグのこれからの夢、そして魅力

 そういえば、このシリーズ最後のプレーは、四国アイランドリーグのもうひとつの魅力を象徴していた。

 胴上げ投手となる愛媛マンダリンパイレーツの投手がこのコラムでも何回か書いてきた台湾出身の元代表選手・陽(建福)ちゃん。そしてバッターは、僕がモノマネもさせてもらっている、こちらも元台湾代表でスター選手でもある張泰山だったのだ。勝負は、陽ちゃんがファーストフライに打ち取って優勝が決まったのだけれど、異国で活躍するスター選手が真剣勝負を繰り広げるのも独立リーグならではなんじゃないかな、と思う。

 このシリーズ、僕自身の登板はかなわなかったけれど、つねに準備はしていた。初戦、8対0と大きくリードを広げたときは、ブルペンでの投球により力が入ったけれど、結局声はかからず。チームの勝利をブルペンから願っていた。

 リーグ戦が終わり、最終成績は0勝0敗。9試合に登板、13回2/3を投げて、被安打12、与四死球14、自責点3、奪三振1で防御率は1.98となった。見た目以上に力の差を感じることが多かったし、野手や首脳陣に助けてもらったと思う。

 まだグランドチャンピオンシップが残っているけれど、僕のひとつの夢は数字としてはこうして終わったわけである。ただ、多くのチームメイト、対戦相手たちにとってはここからが夢の始まりだ。

 NPBドラフト。トライアウトもある。

 これまでと違う気持ちで、10、11月を迎えることになりそうだな、そんなふうに思っている。