日本の美点を振り返ろう!!そんなコンセプトで世界から絶賛されている、知っている様で知らない、日本の食・技術・カルチャー・経済を紹介する『世界が絶賛する日本 われわれが知らない進化する真価』(Japan's best編集部:編)絶賛発売中。今回は本書の中でも世界を変える日本の技術を紹介します。!


2050年までに総人口は約91億人、この予測総人口の70億人以上が水不足になる?

3分の2は水の地球!しかし、人が使えるのはその0.01パーセント。(C)NASA

 水はわたしたちが生きていくうえで、いうまでもなく欠かせないものです。その使い道も、飲料用だけでなく、半導体などの工業分野、植物を育てる農業分野、蒸気を利用するエネルギー分野など多岐に渡ります。日本は河川も多いためなかなか実感しにくいことですが、じつは世界各地では深刻な水不足が問題になっています。

 ユネスコの2015年度の推計報告によれば、世界の総人口は約73億人。そのなかの約10%、7億人が水不足の状況で生活しています。このままいけば、2050年には総人口は約91億人にまで増え、この予測総人口の75%を超える70億人以上が水不足に陥ると予測されています。

 宇宙から見た地球は青く、「水の惑星」と呼ばれているように、地球表面の3分の2は水でおおわれています。けれどその大部分は海水で、淡水はわずか2・5%程度。しかも、淡水の多くは南極や北極地域などの氷、あるいは地下水であるため、人が利用できる水は、じつは地球上にある水の総量の約0・01%とごくわずか。

 今後の人口増加を考えれば水を奪い合うことは得策ではありません。映画『マッドマックス』では、オイルを巡り争いますが、水を巡る世紀末的な争いなど、想像すらしたくないものです。

 こうした状況のなか、水不足を解決するための技術として、世界から大いに期待されているのが、日本の海水淡水化技術です。とくに逆浸透膜(RO膜)を生かした技術に注目が集まっており、この技術は、海水を真水に変えてしまうスゴワザです。