■独立リーグナンバーワンまであと1試合

 ついに僕の夢もクライマックスを迎えようとしている。

 リーグ戦は全日程を終え、本来であればそこで終わりだったはずが、強いチームに所属させてもらったことで、四国アイランドリーグナンバーワンを決めるチャンピオンシップ、そしてさらにその上の独立リーグナンバーワンチームを決めるグランドチャンピオンシップにまで出場することになり、この時期まで野球をすることができている。

 けれど、それももう終わりだ。先に紹介したグランドチャンピオンシップも残すところ最大三試合となったのだ。

 四国アイランドリーグの覇者である僕たちと、BCリーグの覇者、群馬ダイヤモンドペガサスとの独立リーグナンバーワンチームを決め争うこのグランドチャンピオンシップは10月8日に第3戦、9日に第4戦、10日に第5戦がある。

 ただし、3戦先勝で行われる、このシリーズは先週の1、2日に愛媛で初戦、第2戦が行われ、愛媛マンダリンパイレーツは2連勝を飾っているため、早ければ8日の第3戦で優勝が決まる。つまり、最短であと1試合、最大でも3試合。これが、愛媛マンダリンパイレーツの2016年シーズンの終わりであり、僕の「夢」の終わりでもある。

 いろいろな思いが去来する。グランドチャンピオンシップ前は、とてもいい球団、チームメイト、監督コーチに出会えたから、もっと長く試合をしたい、という思いがあった。でも、2連勝をした今は、少しでも早く決めたい、このチームで優勝したいという思いに変わっている。過ごす時間は短くなっても、何が何でも優勝したいという思いが勝っているのだ。

 昨シーズンも愛媛マンダリンパイレーツはこのグランドチャンピオンシップに出場したけれど、2連敗の背水の陣から一気に3連勝をして優勝を果たした。そういう経験をしているからこそ、1敗で大きく流れが変わってしまうのではないか、という怖さがある。

 しかも先週に行われた二試合目は、9回に2点加点されるなど、3対0で負けていたところから、最終回の大逆転で4対3のサヨナラ勝利をもぎ取るなど、チームの勢いは最高潮だったらしい。

 だったらしい、というのは、実は僕は芸人の仕事の都合でこの2試合に帯同することができなかった。最後まで、二刀流の調整は難しかったけれど、長年お世話になっているお仕事だっただけに、断ることができなかった。チームメイトからは、「あの試合、一緒に体験したかったですよ」と口々に言われた。そのくらい劇的だったようだ。