破裂しそうな10代の恋と衝動を描いた伝説の少女漫画『溺れるナイフ』が待望の映画化。

発表時、原作ファンに“神キャスト”と賞賛された夏芽役の小松菜奈とコウ役の菅田将暉に、全身全霊を賭けた撮影を振り返ってもらった。

 

――演じる夏芽とコウの関係についてお二人はどう思われますか?

小松 お互い好きだから追いつきたいとか、追いついたと思ったら違ったとか、焦燥にも似た10代の危うい心情がストレートに出た関係ですよね。歳を重ねると、ここまで全身全霊で熱くぶつかり合わなくなる。強烈に惹かれ合う姿は魅力的だし、私も演じている間はなりふり構わずコウちゃんを追いかけてました。

菅田 まず原作がどぎつくて(笑)。僕はいわゆる少女漫画原作のラブストーリーって初めてなんです。だから壁ドンするのかな~床ドンかな~顎クイかな~と思ってたら、待ってたのが全く正反対のコウだからできる大胆な行動ばかり(笑)。コウという圧倒的にかっこいい少年を演じるのはある種、撮影時の自分にしかできない経験だったのかなと。

小松 うん、私もリアルな10代のうちにこの作品をやれてよかったと思う。

――お二人は取材でもいい雰囲気ですが、撮影中はいかがでした?

菅田 前に『ディストラクション・ベイビーズ』(16年)でも共演して、本気で殴って蹴られた仲だよね。

小松 うん、本当に『ディストラクション~』が先にあってよかった。あんまりしゃべれてなかったけど。

菅田 ね! 今回はW主演ということもあって必然的にコミュニケーションも増えましたね。

――撮影は17日間しかなかったと伺っていますが、やはり大変でしたか?

 

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