東大女子のイメージってどんなでしょうか。
ガリ勉、真面目、いやいや意外と遊んでいる!?  最高学府に通う彼女たちの実態に迫ります。
今回は現役東大女子(しかも医学部)であり、タレントとしても活躍する大筋由里桂さんにご寄稿いただきました。

「東大女子」と聞いて、貴方は何を思い浮かべるだろうか。プライドが高く、上昇志向、男まさり、ガリ勉…筆者は現役「東大女子」であるが、これらのいずれも強ち否定することは出来ない。しかし、一昔前の東大女子像と現在のそれでは少し違いが生じてきているように思われる。

   その一つは、入学者層の変化である。短大を卒業して一般職に就くのが普通であった時代、四年制大学を卒業すれば就職口がないと言われた時代、学問は男の子のものと思われていた時代。そんな時代に東大に入学する女子。彼女たちはおそらく学問の魅力に取り憑かれてしまったか、はたまたキャリアの世界に入り何かを成し遂げたいという強い意志を持ち、他の女子が花嫁修業に励むなか、勉学に勤しんでいたのであろう。(筆者はこのあたりの事情には疎いためあくまで推論の域を出ないことをお許しいただきたい。)

 しかし時代は変わった。今や大学進学率は六割ほどになり、女子であっても半数近くが四年制大学へ進学し、そうでなければ就職は困難を伴いうる。それに加え、昨今の中学受験ブーム。周りの子と同じように「とりあえず」小学生の頃から学校の後に塾に通っていたら、運良く進学校に進んだ生徒は、またそこでも「とりあえず」塾通いをし、周りの生徒の多くが志し大人たちも薦める東大に「とりあえず」入ってしまう。もちろん、彼女たちも学問に面白さを見いだし、野望を抱くものも多い。しかし、一昔前と比べれば彼女たちは世間が思うよりずっと普通の、本当にただ「とりあえず」東大に入ってしまっただけの女の子なのだ。

 そんな彼女たちはどんな大学生活を送っているのであろうか。根はまじめであるからもちろん学業には精一杯取り組む。加えてサークルやアルバイトに取り組む者も多い。うむ、いかにも普通の大学生ではないか。

 ただ、一つ大きな特徴がある。フェミニストの学生が多いのだ。「女性が輝くための○○」や「ワークライフバランスを考える○○」といった活動や学生団体に入れこむ学生が多い。(筆者注:ワークライフバランスとは人生の様々な段階において、仕事だけでなく家庭や地域社会においても充実した多様な生き方を選択および実現しようというもの。)

 彼女たちのSNSにはそのような活動の報告がしばしば上げられる。今までの男女共同参画社会は、あくまで男性中心に形成された社会へ、「貴女たちも入りたいなら、どうぞ勝手に入りなさい」という入場許可のようなものであった。彼女たちが目指すのは、そのような意味での平等ではなく、そもそも男女双方の視点観点を取り入れた社会を作り上げることにあるのであろう。