生活習慣を改善し血液の酸化を防ぐ

 

 目の異常というと、我々はその原因を目という〝器官〟のみに求めてしまいがちだが、実はその元凶は血液にある。
「目は常に動いているため、血流が活発化しており、血液の状態が最初に現れます。眼病の多くは〝血液の酸化〟が原因なのです」と解説するのは、おぐり近視眼科・内科クリニック院長の小栗章弘さん。

 血液の酸化とは、血液中の活性酸素が増えることによって、血液がドロドロの状態。高血圧や糖尿病、脳梗塞や糖尿病などの生活習慣病を引き起こすのはよく知られたところだ。
「糖尿病が原因で視力低下はおろか、失明にまで至る糖尿病網膜症のように、糖尿病の症状は目にも現れる。目の病気には、身体の不調が潜んでいます」。

 一般的に眼の酷使や加齢などに起因すると思われている近視や老眼、白内障といった疾患も、血液の酸化が大きく影響しているという。
「花粉症が近視を併発しやすいことをご存じでしょうか。スマートフォンなどによる近見作業の負担増に加え、花粉症のようなアレルギー疾患は眼の粘膜に悪影響を与えるため、視力低下を進ませる一因なのです。アレルギーとは〝血液で生じている炎症〟なのですが、これも血液の酸化が原因で、生活習慣病の一つだと考えるべき」。

 つまり、生活習慣を改善して、血液の酸化を防ぐことが、眼病予防につながるわけだ。
「飲料水や食事を見直して、規則正しい生活を送り、血をきれいにすることが目を健康に保つ秘訣。私は上記のような生活習慣を長年実践していますが、49歳の今も老眼ではありません」。
 単なる目の異常と侮るなかれ。〝病は目から〟なのである。