いま中国がめちゃくちゃ面白い!

「赤い帝国・中国」が崩壊するのか、それとも意外にも再生を遂げるのか?

私たちはいま歴史的な現場に立ち会っているとも言える。

習近平は「党中央の核心」という毛沢東と同じ権威を得て、権力を集中化させ独裁体制を強めている。

しかし、その先に未来があるのかどうかはわからない。

そもそも習近平はなぜ国家指導者の地位を得るにいたったのか?

そもそも現代中国の権力闘争の構造はどうなっているのか?

中国専門ジャーナリストの福島香織氏にわかりやすく解説をしてもらった——。

習近平国家主席

中国の権力闘争と派閥の構造とは

 中国の権力闘争というのは、政治局常務委員という最高指導部メンバーや最高指導部を経験して引退した長老が、それぞれ派閥をつくり、利権やイデオロギー、政策路線で対立し人事権を握ろうとする中で繰り広げられる。

 今の中国の派閥状況を見ると、鄧小平が後継者に指名した上海市党委書記出身の江沢民が利権ネットワークを基礎につくり出した上海閥(江沢民派)、共産党の若手エリート育成機関・共産主義青年団(共青団)出身者の胡錦濤を中心とした官僚主義的政治家グループ・団派(胡錦濤派)、新中国建国初期の政治家や官僚の子弟子女、いわゆる二世議員に当たる太子党[そのうち革命戦争を経験した革命家の子弟子女を紅二代と呼ぶ]、そして習近平が自分に忠実な官僚や政治家を集めた陝西閥(あるいは習近平派)の主に四派が絡みあっている。

次のページ 太子党は派閥というより、血統集団の総称で、太子党の中にも上海閥や団派や陝西閥がある