「婚活」という言葉が一般的になってきた昨今。合コン、お見合いパーティー、SNSでの出会いなど、婚活の場は広がる一方、「もう婚活には疲れた」という言葉もよく聞かれます。
そんな「婚活」について、ラブジャーナリストの中村綾花さんに、ご自身の経験をもとにご寄稿いただきました。

「婚活」という言葉が生まれてから随分経ちます。ただの流行語、数年だけもてはやされる寿命の短い現象だと思っていました。

 でもまだまだ日本から「婚活」は消えそうにありません。むしろ、「婚活中です!」と堂々と言える人がいるほど、浸透をみせている程です。

 私自身、2008年頃から婚活を始めたのですが、2010年で30歳を迎える目前に日本での婚活をあきらめ、世界で婚活を始めました。そして見事(?)婚活の旅先で出会った外国人と結婚し、今年で国際結婚、海外生活4年目を迎えます。

 世界で婚活をしたのは、日本で婚活を頑張っても相手が見つからなかったからです。

 婚活というのは就活並に辛いものがあると思います。就職できなかったら「社会的に自分は必要とされていないのではないか?」と思ってしまうように、結婚できなかったら「私は女性として誰にも必要とされていないのではないか?」と思ってしまうからです。

 結婚した今だからこそ言えることですが、(当時の私にも言ってやりたい)実はどちらも「そう思ってしまうだけ」なんです。

 少ない選択肢の中で「仕事がない」「相手がいない」という錯覚に陥っているだけじゃないか? と思うのです。

「日本という島国を出て地球規模で考えると、一気に選択肢が増える」

 これは仕事でも結婚でも言えることです。

 それに、想像するより一歩踏み出してみれば案外難しくないことも分かるはずです。

日本での辛い婚活

 30歳という年齢に近づくと、自分の中の結婚リミットまでのカウントダウンが勝手に始まってしまう、という女性は少なくありません。私もそうでした。その焦りから婚活を始めたのです。

 その時の悪戦苦闘ストーリーと、世界での婚活の一部始終は拙書『世界婚活』(朝日出版)に全て書かれていますのでここでは割愛させて頂くとして、当時、私は「そもそもなぜ結婚しなきゃいけないのか?」という疑問に向き合ってみようと思い立ったのでした。

 そして、世界婚活の旅に出た私は、世界で国際結婚している日本人の奥様たちにインタビューさせてもらったり、現地の人たちと話をするうちに分かってきたことがありました。

 特に、目の前がパッと開けたように悟ったのが、パリを訪れた時でした。

「私は結婚がしたいんじゃなくて、恋がしたいんだ」

 それができるのはパリしかない。なぜなら、街の至る所でチュッチュとキスをし、年齢にも関係なく恋愛を謳歌している人が多いことを目の当たりにしたからです。それに、日本にいるとき感じていた「結婚しなければ…」などの「○○しなければ」プレッシャーから逃れられ、自分がしたいように恋をできると思ったからでした。

 そして日本に帰国してから、どうやったらパリに引っ越せるか、それを考えて数ヶ月後にはパリで生活を始めていました。

 この私の体験は、たくさんの人に「すごい行動力!」と言われるのですが、私はただ苦しみもがいて必死に動いた結果、としか感じていません。