投票日前日まで、クリントン優勢の報道にもかかわらず、トランプが勝利。
トランプが大統領候補として台頭していた時点から、暴言のトランプ、失言のトランプ…etc. 日本をはじめアメリカでもマスメディアから連日の様にトランプに対してネガティブの報道がなされていました。 しかしながら、真逆の結果に!なぜアメリカ人はトランプを支持したのか?果たしてマスメディアはアメリカ合衆国の実像を捉えていたのか?
日本にとって、アメリカ大統領が誰になるのかは国益を大きく左右する重要事項。しかし、そもそも日本人はアメリカ合衆国の実像を知っているのでしょうか? 大きな勘違いアメリカ陰謀論などを正しながら、日米史を振り返る、絶賛発売中の『大間違いのアメリカ合衆国』。中でも半年近く前に執筆した、トランプ現象とは一体どういう現象なのか、気鋭の憲政史家・倉山満の分析を一部抜粋紹介いたします。

アメリカが唯一、敵と向き合っている地域!

 全体的な構図で言えば、ウクライナや中東といった〝辺境〟には頭痛の種があるものの、結局アメリカは自分に敵対しそうな勢力は全部放逐しています。

 ところが、ある一箇所だけ違う戦略を取っている地域があります。
 それが東アジアです。

 中国・ロシアというアメリカと張り合う二つの国が密集していて、北朝鮮という狂った国が核を持っています。

 片や、足手まといの日本と韓国がいて、健気な台湾をどうやって守ろう、ベトナム・フィリピンをどうしようという状況です。

 日米戦争をやってしまったので、大東亜共栄圏よりさらに広い地域を一人で肩代わりしなくてはならなくなっています。

 アメリカは一人で、ペルシャ湾からハワイまで全部守っているわけです。
 そこで重要になってくるのが、アチソンラインのど真ん中に位置する沖縄です。
 アチソンラインというのは、アラスカの手前のアリューシャン列島から始まって、日本列島~台湾~フィリピン~オーストラリアまでの線のことです。
  インドネシアのことは言及せずに飛ばされていますが、本当は線に含まれます。

 朝鮮戦争のとき、アメリカがこの線で守ると言ったために、金日成はアチソンラインに含まれない韓国に攻め込みました。

 この線上に韓国を入れなかったのは単にアチソンが愚かだったからですが、それはさておき、この縦の線のど真ん中を、地図ではなく、地球儀で見ると沖縄なのです。